信州大学HOME

  1. ホーム
  2. 国際交流・留学
  3. 体験報告
  4. 2023年度 秋・アメリカ「アメリカ留学体験記」(基礎研究)

国際交流・留学

2023年度 秋・アメリカ「アメリカ留学体験記」(基礎研究)

2024年01月17日 2023学生派遣

Aiming教授とmentorのNeelu
Aiming教授とmentorのNeelu
レジデントのEvan, Mehnooe(両端)と医学生のMichelle
レジデントのEvan, Mehnooe(両端)と医学生のMichelle
サンフランシスコにて
サンフランシスコにて
サクラメントキャンパス
サクラメントキャンパス

氏名:堀内 沙也花 
派遣先:アメリカ カリフォルニア大学デイヴィス校
期間:2023年8月~11月

留学先大学について:
私が留学先に選んだのはアメリカ カリフォルニア大学デイヴィス校(UC Davis)です。UC Davisにはいくつかキャンパスがあり、私は医学部があるサクラメントキャンパスで基礎研究実習を行いました。サクラメントはカリフォルニアの州都であり、サンフランシスコやロサンゼルスほど都会ではないものの、比較的治安が良く暮らしやすい場所だったと思います。

学習面について:
私はBiochemistry and Molecular medicine departmentにて、癌の新規治療薬について研究しました。私の研究テーマはNovel Bioengineered non coding RNA Agents for cancer immunotherapyであり、非小細胞肺癌細胞を用いて様々なBioengineered RNA(siRNAとmiRNA)の効果について調べました。日本の臨床実習では学べない基礎研究で必要な技術や考え方を知ることができ、さらに自分で研究テーマを設定して実験し、考察する、という一連の流れを実際に行うことができて大変有意義な経験ができました。また付属病院の婦人科腫瘍科にて、1週間の病院実習も行いました。実際に病棟回診、外来、手術に参加し、アメリカの医学生がどのように実習しているかを体験できました。

生活について:
私は4人のルームシェアとともに一軒家で生活していました。5年生の留学プログラムではアメリカのほかにイタリア、ドイツも選ぶことができますが、ヨーロッパと比べアメリカは住む場所を自分で探さなければならない点が大変でした。私はAirbnbで探していましたが、最終的にはラボのスーパーバイザーの紹介で部屋を見つけることができました。ルームメイトはPhysical Assistantの学生や、医学系の研究者など自分と勉強している領域が近かったので、共通の話題もあり楽しかったです。また立地もラボまで徒歩10分ととても便利で、自転車などは買わずに生活できました。ただし、アメリカは基本的に車社会なので、ルームメイトや友人に車を出してもらう必要がある機会は多いと思います。ルームメイトとはサンフランシスコやラスベガスに遊びに行きました。食事については、物価が高く外食はほとんどせず自炊で暮らしていました。

留学で得たこと:
今回の留学プログラムでは、新しい環境でチャレンジすることの楽しさややりがいを感じました。単身渡米し、家族や友人がそばにいないのは寂しかったですが、自立して主体的に行動する力が身についたと思います。研究については自分で仮説を設定し、手を動かし、考察することの面白さを知りました。漠然といつか基礎研究もできたらいいなと考えていましたが、その思いがより明確なものになりました。また、多くの米国で働く人たちは、今後の目標やなぜ自分がこの仕事を選んだのか、自分の仕事がどう社会に役立っているのか、をよく考え理解している人が多かったと思います。私も漫然と時間を過ごすのではなく、目的意識をもって様々なことに取り組んでいきたいと感じました。このUC Davisでの留学を経て国際的に活躍する研究者や医師へのあこがれがより一層強くなりました。

後輩へのアドバイス、奨学金システムへ一言:
150通り実習の一環として、このような貴重なプログラムを使えることはとてもありがたかったです。休学をする必要がなく、さらに臨床実習と同様の単位を取得できるというのは、学生留学するうえで大きなメリットです。いつか留学してみたい、と考えている方は、ぜひこの機会にアメリカで基礎研究の面白さに触れてみてください。

 一覧に戻る