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国際交流・留学

2022年度 春・ドイツ「迷っているのなら、行ってみよう」(臨床実習)

2023年08月24日 2022学生派遣

氏名:高木 萌々子  
派遣先:ドイツ ドレスデン工科大学
期間:2023年3月末~5月末

留学先大学について:
ドレスデン工科大学は、先生方や学生がとても留学に協力的な大学です。臨床留学で留学をしましたが、研究室に呼んでいただき、世界中から集まる医学生と交流する機会を作っていただきました。また、留学担当のスタッフの方も、留学生の体調や精神面を気遣ってくださり、忙しい時間の中でも会って話す機会を作ってくださったりしました。ドレスデンという土地は、治安もよく、生活しやすいので、留学にはとてもいい場所だと考えます。

学習面について:
自分の派遣先の科についての知識はある程度持っていくといいと思います。もしできるのならば、派遣前に大学病院や市中病院の該当科に実習で回って、日本語での知識の定着、できるのならば英語やその現地の言葉での知識のアウトプット、簡単な手技の習得をしておくことをお勧めします。ドレスデン工科大学病院は、積極的に学生の参加機会をくださるので、その機会をもらった時に無駄にしないためにも、準備しておくことをお勧めします。オペ室での実習だけではなく、レクチャーの時間も作ってくださいます。インプットが重視になりがちな日本の環境とは少し違っていて、「先生や他の人に説明してみて」という会話がよくなされます。その場で自分の言葉を使ってアウトプットできるか、ということで知識の定着を確認するようです。この勉強法は、自分のわかっているライン、わかっていな範囲が明瞭に分かれるのでとても有効です。

生活について:
生活は、驚くほど不自由はありません。寮は駅のすぐ近くにあり、そのため買い物もとても便利な場所です。小麦中心の生活や硬水になれない人もいるかもしれません。郷に入っては郷に従え、です。英語ではWhen in Rome, do as the Romans do.といいます。そうはいっても、きれいなアジアンスーパーもあるので、心配いりません。私も気分転換に日本食や中華料理を食べていました。

留学で得たこと:
「そこが地球の裏側でも、味方になって応援してくれる人は必ずいる」ということです。初めて病院に行った日、休憩室で1人、ポツンとご飯を食べていた日、電車が止まり途中で降ろされた日、そんな毎日刺激的な日でした。こうして無事に健康に元気に帰ってこられたのは、現地の人や日本で支援してくださる人がいたからです。1人で大丈夫かな、と後輩の皆さんが不安に思う気持ちは本当によくわかります。私も初めて海外に行くまでは同じ気持ちでした。ですが、なんとかなるものです。助けてくれる人が必ずいます。

後輩へのアドバイス、奨学金システムへ一言:
後輩の皆さんへ伝えたいことがあります。それは、「学生のうちに様々な経験をすることにどれほどの価値があるのか」ということです。もう少し技術を身につけてから行こう、まだ学生のうちに行ってもできることは少ないだろうと考える人もいるでしょう。とても分かります。ですが、なにもできないというその経験は、学生のうちにしかできないと思うのです。悔しい経験になるかもしれません。ですが、その気持ちが人生のバネになると思うのです。さらに、「なにもできない」わけではないということを強調したいです。国を超えた学生同士の交流、長期間の異文化での生活、医師になる前に海外の医療を体験できる貴重な機会です。留学を申し込んだのは、5年生の夏でした。もし、もう一度あの時期に戻って、再度決断をすることになっても、私は留学する道を選びます。それくらい、かけがえのない経験でした。
留学に際しまして、ご指導を頂いた田中直樹先生をはじめ、大学関係者の方々、奨学金などのご支援も含め、多くの方々のご支援により、無事に留学プログラムを遂行することができました。誠にありがとうございました。今後、この経験を活かし、社会に貢献する形で恩返しができるよう、努力していく所存です。

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