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植物遺伝育種学研究室 博士課程1年の近藤文哉さんの論文が園芸学会の学術雑誌「The Horticulture Journal」令和3年度年間優秀論文賞に選出

研究

植物遺伝育種学研究室 博士課程1年の近藤文哉さんが執筆した論文が,園芸学会が刊行する学術雑誌「The Horticulture Journal」の令和3年度の年間優秀論文賞に選出されました.

この論文では,野菜用のトウガラシである'ししとう'を分子遺伝学的に解析し,トウガラシ果実の単為結果(無種子化)が辛味の変動を引き起こすことを世界で初めて示しました.

'ししとう'から辛味果が発生することや,その他のトウガラシでも同一品種内で辛味成分量が大きく異なることが園芸生産上の課題でした.しかし,本研究により,これまで原因が分からなかったトウガラシの辛味変動メカニズムの一端を,遺伝子発現制御の観点から明らかにしました.

今後,辛味の安定化に向けたトウガラシ園芸生産体系の確立や品種育成に,本知見が活用できると期待されています.

受賞論文は以下の通りです.
「Parthenocarpy Induced Fluctuations in Pungency and Expression of Capsaicinoid Biosynthesis Genes in a Japanese Pungency-variable Sweet Chili Pepper 'Shishito' (Capsicum annuum)」

近藤文哉1, 畠山佳奈実1,2, 酒井あやな2,3, 南峰夫4, 根本和洋5, 松島憲一5
(1信州大学大学院総合理工学研究科,2有限会社 八幡屋礒五郎, 3信州大学大学院農学研究科,4信州大学農学部, 5信州大学学術研究院農学系)

詳細は下記のURLをご覧下さい.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hortj/90/1/90_UTD-216/_article


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