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ネパールにおける農業高校の教育強化事業(JICA草の根技術協力事業)の記者会見が行われました

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 本学部では、(独)国際協力機構(JICA)と業務委託契約を結び,2016年11月~2018年10月の2年間,草の根協力事業として「ネパールにおける農業高校の教育強化事業」を実施することになりました。これに先立ち12月7日(水)に行われた記者会見では,JICA駒ケ根 業務課・専門嘱託(草の根・NGO連携担当)・佐藤利春氏から草の根技術協力事業の概要について説明があり,続いて,本事業プロジェクトマネージャーである本学部の根本和洋助教及び国際農学教育研究センター副センター長である濵野充講師から,当該事業の背景と必要性及び目標について説明がありました。また,駒ケ根青年海外協力隊訓練所長の清水勉氏から,この事業に期待することとして,農業高校でのプロジェクト実施により,農業に対して意欲的な若者の増加が期待され,農家と政府などが一体となり,特産地形成に励むような動きが出てくれば,との期待が表明されました。また,本学部と連携協定を結んでいる長野県上伊那農業高等学校の教諭である伊藤和巳氏からこれまで経験している学校教育を生かし協力したい旨の発言がありました。

【事業の背景と必要性】:ネパールは,一部の地域を除けば,多くの人々が中山間地帯及び山岳地帯の傾斜地において自給的農業を営んでいる。一方で国全体の貧困率は25%と高く,そのうち約9割が農村に集中し,都市部との経済格差は拡大する傾向にある。総人口の8割が生活を営む農村において,貧困削減及び収入向上は最重要課題の一つである。ネパール政府は農村地域での農業教育の強化を図るため,全国99校の農業高校設置政策を打ち出したが,教育カリキュラムや実践的な指導ノウハウが蓄積されておらず,教員の人材育成や教育体制の整備が進んでいない。ネパールの教育事業に合致したカリキュラムの改善を行い,両国の農業・農村の発展に資する効果的かつ実践的な農業高校教育モデルの構築を目指す。

【プロジェクト目標】:コバン農業高校における農業高校カリキュラムの改善

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