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令和5年度「高冷地域応用フィールド演習」を実施しました

お知らせ農場系の実習

セルトレイを用いた葉菜類の播種
セルトレイを用いた葉菜類の播種
育苗した葉菜類の生育調査
育苗した葉菜類の生育調査
果実選果場の見学
果実選果場の見学

1.演習名
「高冷地域応用フィールド演習」

2.演習の目的
準高冷地の構内ステーションの生産圃場で,野菜及び果樹類を教材として圃場の準備,播種,定植から収穫までの一連の作業を行う。また,講義や近隣施設の見学を適時行いながら,現場での栽培技術や6次産業化をめざした安定生産技術を習得し,準高冷地及び高冷地における園芸作物の生産や流通システムについて理解を深める。

3.実施日
令和5年6月10日(土),6月24日(土),9月13日(水)~9月15日(金)

4.実施場所
農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター(AFC)
構内ステーション

5.担当教員
春日重光,今井裕理子

6.参加人数
33名

7.演習内容の概要

【6月10日】ピーマン,ナス等の果菜類の定植と茎葉菜類の播種を行った。播種はレタス,キャベツ及びブロッコリーについて,コート種子と非コート種子を用いて比較することとした。

【6月24日】1日目に播種した茎葉菜類の定植と生育調査を行った。全般にコート種子の生育が良く,各品目とも草丈等を斑別で調査した。これを各自レポートにまとめた。

【9月13日】梨およびブドウの収穫を行った。梨については収穫後のコンテナへの並べ方や貯蔵方法について,また,ブドウはナイアガラを主に生食用として収穫した。また,ネギの収穫とハクサイの間引き作業も行った。

【9月14日】午前中イチゴの管理を行った。午後はJA上伊那果実選果場(箕輪町)を見学した。

【9月15日】ナイアガラの生食用および加工用の収穫を行った。

8. 成果

8.1. 全体的な評価
今回の演習内容について,演習の楽しさに関しては大変満足が参加者の80%,満足が20%(図1左),また有益さに関しては大変有益が参加者の77%,まあまあが20%,普通が3%(図1右)と全体的な評価は高かった。

図1)演習の楽しさ(左)と有益さ(右)に関するアンケート結果.jpg

8.2. 各演習内容について

図2)各講義・実習の評価.jpg

実習全体を通じて,特に果樹類の栽培管理(収穫),園芸作物の栽培管理と収穫・出荷,さらに生産物の出荷・販売と施設見学の満足度が高かった。受講生は普段農作業の実習をしていない学生も多く,最初は戸惑う場面も多かったが,徐々に仲間とも馴染んで楽しく活動できたと思う。

8.3. 演習後,興味関心が増した事
演習後に興味関心が増した事については高い順に,流通28%,農業24%,品種24%,高冷地9%,その他(果物、果樹、選果場)7%,野菜6%,ない2%という回答結果になった(図3)。流通が最も高くなったのは,最先端の選果施設を備えたJA上伊那果実選果場(箕輪町)を見学したことが印象に残ったと思われる。やはり,いろいろな農業施設を見ることも大切なことだと思われた。

図3)演習参加後に興味・関心が増大した事.jpg

9. 今後の予定と改善点

本年度とほぼ同様な内容で実施する予定であるが,基盤となる実習の内容を整備し,各工程が連鎖した形で,結果が見えるような組み立てが必要かもしれない。

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