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2021年5月アーカイブ

今年度の新採用者は、入職して1か月半が過ぎました。
新人対象の研修「レベルⅠフォローアップ研修①」の様子をご紹介します。

フィジカルイグザミネーションの研修では、バイタルサインの正しい測定方法を再確認し、正常・異常の判断の根拠をデブリーフィングを通して学びました。
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救命処置の基本ではBLS(一次救命処置)の研修を行いました。患者発見から応援要請、呼吸の確認の方法、シミュレーターを使った胸骨圧迫の練習やBVMの換気の方法を学びました。みんな、クタクタになるまで頑張りました。明日はきっと筋肉痛です。

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報告・連絡・相談の研修ではSBARを使って先輩に報告したり、問診の基本の研修ではロールプレイを行い、腹痛のある患者の問診を行いました。

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よい仕事の研修では「なぜ働くのか?」「働く意味は?」という問いについてみんなで共有しました。
「お金をもらうことはもちろんだけどやりがいがあって嬉しい」「感謝されてさらにお金ももらえるって素晴らしい」と答える研修生がたくさんいました。
社会人基礎力の「チームで働く力」を具体的に考えました。模造紙に色とりどりに楽しく書き込みました。
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このコロナ禍で同期で食事に行くこともできませんが、研修の最後の同期交流会では、久しぶりに集まった同期と今の自分の気持ちを話したり、みんなの気持ちを聞いたりして、同期も頑張っていると勇気をもらいました。

毎年開催している「看護部方針説明会」の様子を紹介します。
病院長から「看護部に期待すること」、看護部長から「看護部活動方針について」、教育担当から「今年度の研修について」話を聞く機会です。

看護部全体で年度ごとに目標を立てて、各部署で取り組みをしています。
昨年度の成果と今年度の目標について説明がありました。
看護部に求められていること、なすべきことについて取り組みをしています。
成果・結果の出たこと、継続課題があります。
今年度もみんなで成果がだせるよう取り組みをしていきます。

病院長から「看護部に期待すること」

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看護部長から「看護部活動方針」

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 当院は長野県の地域周産期母子医療センターのひとつです。分娩を扱う医療機関の集約化が進む中、当院では分娩制限は行わず、県内の周産期医療において「最後の砦」の機能を担っています。
 今回は、当院の助産師の業務やキャリアアップについて、病棟の中核を担う助産師達にインタビューしましたのでご紹介します。

<助産師のキャリアアップ>
 日本看護協会の助産実践能力習熟段階(クリニカルラダー)を活用しています。
 当院では、助産師は産科病棟と新生児病棟をローテーションすることで、さらにキャリアアップできるようにしています。産科病棟と新生児病棟を複数回ローテーションしている助産師にお話を聞きました。

 妊娠・出産はどんなに管理をしっかりしていても、早産や異常が発生することが避けられないです。分娩を担当する中で新生児の蘇生に苦手意識がありました。新生児の予後に関わることなので自信をもって蘇生対応ができるよう新生児病棟へ異動希望しました。
 新生児病棟では、小さく生まれた児の成長過程を見守ることができるので、助産師として親と接する時も今後のことを見据えてかかわれるようになったと感じています。
 正常の妊娠でも出産時、児が正常でないこともあります。また妊娠期に妊娠継続のために安静を強いられることがあります。産科では母の大変さも見ていました。母は児を守れないことへ自責の念を抱くこともあり、妊娠中から出産後も継続してサポートをしていくことが重要だと感じています。母・家族は、自分のことではないことを決断しなくてはならない場面もあります。親の思いも尊重しながら子の成長発達を考えてサポートすることが重要と思っています。
 信大病院では、産科病棟、新生児病棟の両方を経験でき、ローリスクからハイリスクの妊娠・出産の管理が経験できます。やはり経験しないとわからないこともたくさんあると感じます。母の支援の視点、児の支援の視点をバランスよく持って、母と児の両方の支援を適切に行っていきたいと思っています。

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 当院は長野県の地域周産期母子医療センターのひとつです。分娩を扱う医療機関の集約化が進む中、当院では分娩制限は行わず、県内の周産期医療において「最後の砦」の機能を担っています。
 今回は、当院の助産師の業務やキャリアアップについて、病棟の中核を担う助産師達にインタビューしましたのでご紹介します。

<助産師外来について>
 2008年から助産師外来を行っています。経験5年目以上の助産師が担当しています。
 助産師外来は1日2枠で約20名、2名の助産師が担当しています。助産師外来以外でも、産科外来の初診問診はすべて助産師が行っています。初診から助産師が妊婦さんの細かい情報を取り、出産育児まで支援する関わりをしていることも当院の大きな特徴です。妊婦健診は出産まで約14回受診がありますが、妊婦さんの個別性に合わせて助産師外来の回数は様々です。
 「助産師は、妊娠から出産、育児までを見据えてかかわっています。助産師外来では、妊婦さんに寄り添いながら直接話せるので、やりがいを感じます。助産師外来をしていると、聴く力、話す力が向上すると感じます。時には妊婦さんにとって家族関係等のプライベートなことを具体的に聞く場面もあります。それは育児を家族で乗り越えるために必要な調整で、それが周産期においては重要な退院支援、家族支援ととらえているからです。そういう意味で妊娠期からのかかわりをとても大切にしたい!と思って、助産師外来をしています。」

<当院に入院される妊婦さんについて>
 当院には、ローリスクからハイリスクの妊娠・出産する妊婦さんが入院されます。
特にハイリスクで管理が必要な妊婦さんは、当院でしかお産のできない方になります。
 「お産は命がけです。でも「ここで産んで良かった!」と言ってもらえるケア・看護を心がけている」と話してくれました。「特にコロナ禍では立ち合い分娩が制限されてしまいましたが、「良いお産が良い育児につながる」と信じ助産師の思いをママたちに届ける!という気持ちで関わっています。「こんなに楽しい、すごく大切にしてもらえるお産を経験できて良かった」というフィードバックもあったんです!」と話してくれました。
 ハイリスクの妊娠は母子ともに、家族も大変な思い抱えることがあり、助産師は思いに寄り添い精神的なケアや意思決定支援ができるように関わっています。
 「妊娠中からの関わりをとても大切にし、バースプランをともに考えお産を迎えることが、その後の育児に通じる、それが未来を作ることにつながると信じてます!」素敵な言葉を助産師から聞くことができました。

<院内助産について>
 2016年から院内助産を開始しています。当院はローリスクからハイリスクの妊娠・出産する妊婦さんが入院されますので、院内助産完遂は結果的には全体の1割です。
 その中で当院の特徴は、年間800件近くの分娩までの管理は助産師が主体に行い、ローリスクからハイリスクすべてについて、新人の時から関われることです。「ハイリスクの管理も助産師主体で行っているのでアセスメント力、医師への連携タイミング等、見通して予測して対応する力がついていく」と話してくれました。
 助産師のアセスメント力が向上するひとつの取り組みが、「お産の振り返り」です。帝王切開も含めて全例のお産の振り返りを、独自の振り返り用紙をもとに行っています。スタッフからは「関わったスタッフ全員で行う機会があることで整理ができる。徴候をどうとらえて何を考えてアセスメントしたか、先輩の考えを聞く機会にもなって良い。」との声があります。お産の安全性、医師との協働などの項目があり、振り返りをすることで、よりアセスメント力がついていくんだと感じました。
 病棟師長は「院内助産の立ち上げの機会から、より自分たちで考え、医師と協働していくことができ、さらに自律した助産師の育成を目指していきたいと考えている。助産師は正常産のスペシャリストだから!」と話してくれました。院内助産の開始後に医師から、助産師の大きな変化を感じていると言われることがあり、とても嬉しかったそうです。ローリスクでもハイリスクでも助産師が主体で関わっているからこそ!医師との協働にも大きな変化がでているのですね。

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