山岳科学研究拠点では、令和3年3月8日、「令和2年度 山岳科学研究拠点_年次報告会」を開催しました。本報告会は毎年度末に研究成果を報告して、情報交換と他のメンバーの研究活動に活かすことを主な目的としています。昨年度はコロナ禍により、中止せざるを得ない状況でしたが、本年度は、伊那・松本・長野(教育)・長野(工学)の4つのキャンパスを『SUNSシステム』でつないで、発表会を実施しました。  はじめに藤田智之山岳科学研究拠点長より、本年度はコロナ禍による研究への支障をきたす中で、多くの成果を上げてくれている教員方へのお礼とともに、コロナが収束し早く元の研究活動に戻る事を願いたいとの開会の挨拶がありました。

                         令和2年度 年次報告会_プログラム
 本年度の「重点研究テーマ活動」の中から、3つのテーマに関する発表がありました。「重点研究テーマ活動」は、拠点内の部門を超えた研究者や外部機関の研究者がテーマ毎に様々な視点から連携し取り組んでいます。  続いて、各部門3名の学生からの研究成果発表が行われました。植物・動物の生態や遺伝子解析、地質、災害、山岳生活等、山岳科学に関わる様々な観点からのテーマ報告があり、聴講者は皆、真剣に聞き入っていました。また、質問のコーナーでは、分析方法や、取り組みに対する積極的な質疑と応答がありました。

        
           「重点研究テーマ」発表                       「学生テーマ」発表
        
           伊那_16番講義室風景                        松本_61番講義室風景

 最後に、3部門長より総評がありました。コロナ禍にも拘わらず、年次報告会が開催出来て非常に良かった。今後の研究に是非活かしてほしい。来年は互いにdiscussionできる場を持てるようにしたい。等のお話がありました。なお、今回の発表内容は、他の研究テーマと合わせて、年度末発行予定の「2020年度 報告要旨集」にまとめられます。