医薬品の安全性試験などを手掛けるイナリサーチは、バイオメディカル研究所の柴祐司講師の研究チームとで平成25年5月1日に共同研究契約を締結して進めていた共同研究、「心筋梗塞に対するiPS細胞由来心筋細胞移植療法の開発」について一定の成果を確認したと8月17日に発表しました。

研究はイナリサーチより、拒絶反応が少ないことが知られている主要組織適合遺伝子複合体(MHC)統御カニクイザル、専用試験設備、3DマイクロCTスキャン装置などの最新機器や技術者の提供を受けて、心筋梗塞のサルに正常なサルのiPS細胞から作った心筋細胞を移植して心臓の機能を取り戻すというもので、移植された心筋細胞の移植12週間以上の生着が確認され、心機能の改善も確認されました。
今後も臨床応用に向けて研究が進められます。