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リハビリ支援ウェアの開発

脳梗塞などで運動に支障が生じた人のリハビリテーションでは、硬直した筋肉を解すことだけでなく、神経と筋活動の連携を再開させることが重要と言われているが、その両方を同時に支援するために加温と電流刺激を行うことのできるリハビリ支援ウェアの開発を目指しています。加温のためには高抵抗の導電糸を運動の妨げにならないように編み立てる技術を、電流刺激のためには長時間皮膚に接触していてもかぶれない電極を開発する必要があります。導電糸の編み縦には無縫製横編機による成形技術を、テキスタイル電極の作製には静電植毛法やカットパイル技術の応用について検討・試作をしています。また、加温や電流刺激の制御を最適化するためのバイタルセンサを作製・実装するための技術開発とともに、コネクタの形状や安全性評価法の規格化についても企業とともに検討を進めています。さらに、試作したウェアの被験者実験や耐久性評価についても、企業だけでなく他大学や研究機関と共同で技術開発を進めています。

 

無縫製横編機で作製した呼吸センサが実装されたショートパンツ
静電植毛法で作製した起毛電極

 

≪研究から広がる未来≫


現在市販されているウェアラブルデバイスは眼鏡型の他、腕時計型や指輪型のモノがあります。しかし、眼鏡も腕時計も指輪も装着する習慣がない人がいる一方で、下着や服を着ない人はいません。そこで、近い将来は健康や活動支援のためのセンシングと介入の両方の機能を併せ持ち、着ることによってその機能を利用できるようになることが予想されます。健康増進やスポーツのパフォーマンス向上を支援するだけにとどまらず、災害時に役立つフェイズフリー化や女性の活動支援のためのフェムテックについて、生地の風合いにもとづく着心地の類推による着心地評価法の確立による衣料品のネット販売法の高度化など、繊維製品から拡がる安全・安心でサステイナブルな未来の実現を目指します。