髙坂泰弘准教授ら、分子レベルでのリサイクルを実現する変性アクリルガラスを開発

▼ 図1 開発手法を応用したアクリル板のケミカルリサイクル
信州大学大学院総合医理工学研究科博士課程3年の千葉 耀太 さん(日本学術振興会 特別研究員DC-1)、信州大学学術研究院繊維学系の髙坂 泰弘 准教授(繊維学部化学材料学科、信州大学Rising Star教員)らの研究チームは、熱分解性を高めた変性アクリルガラスの開発に成功しました。開発した変性アクリルガラスを減圧下で加熱すると、原料であるメタクリル酸メチル(MMA)を高純度、高収率で再生しました。この変性により、アクリルガラスとしての性能が損なわれることもありません。さらに、変性技術を市販のアクリル板に適用することで、分子レベルでのリサイクルを実現し、高品質なアクリルガラスを再生することもできます。
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(論文情報)
雑誌名: Chemical Science
論文タイトル: Enhanced Recyclability of Methacrylic Resins by Copolymerization or Pendant Modification Using Trityl Esters
著者名: Yota Chiba, Shoji Hirabayashi, Yasuhiro Kohsaka
公開日: 2025年6月10日
DOI: 10.1039/D5SC03190G
URL: https://doi.org/10.1039/D5SC03190G