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野菜の形を科学する

林田 信明
教員氏名
林田 信明
職名
教授
所属
応用生物科学科
研究分野

分子生物学、植物生理・分子、育種学

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研究室
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一言コメント

野菜の形や味や栄養などの性質を指令する遺伝子(設計図)を調べて、応用する研究を進めています。食物繊維を増やしたり、社会の変化や地球環境の変動に適した新品種を作り出すことを目指しています。

研究紹介

グリーンイノベーションで新しい植物を創り出す

食べるとアレルギーが治る野菜や温暖化でも平気なお米、宇宙船の中でも簡単に育つ果物ができたらどうでしょう? 植物が持っている能力を最大限に引き出せば、そんな作物も創れます。植物の遺伝子資源を活用して品種改良を行うのです。昔は何百年もかかりましたが、最新の遺伝子技術を用いれば短期間で計画通りの作物を作り出す事が可能になります。ただし、そのためには植物の遺伝子を詳しく理解しなければなりません。そこで、食物繊維などの栄養分や、病気にかからないなどの育てやすさ、姿・形を制御する遺伝子の研究を行っています。

 

 
植物の能力の最たるものは光合成だが、白い部分はその能力を失っている。その原因を探る事が、光合成そのものの理解につながる。   ハクサイとカブはまるで似ていないが、互いに交配が可能な単一の「種」である。これほど形が異なる原因を解き明かせば、他の作物の形も同じように変えられるだろう。

 

≪研究から広がる未来≫


夢のような作物の例として、花粉症に効果のあるお米や、自分で殺虫剤を作って身を守るトウモロコシがもう出来ています。将来は、環境に広がってしまった毒物を吸収して集める草や、電気を使わずに光る街路樹、マンガのように一本の木にチョコ風味やバニラ風味でバナナやリンゴやメロンのような実を代わるがわる作らせることさえも、理論的には可能です。

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