アニオンの精密設計から、有機化学の革新と次世代バイオマテリアル創出に挑む

北沢 裕
教員氏名 北沢 裕
職名 助教
所属 化学・材料学科
研究分野

有機合成、計算化学、細胞化学

研究課題

ホウ素クラスターの精密合成:触媒、エネルギー、医薬化学への展開

出身校 東京科学大学

一言コメント

私たちは「有機合成×計算化学×細胞化学」の技術と視点を駆使し、革新的な機能性分子や次世代バイオマテリアルの設計・開発を行っています。自由な発想を持ち、ワクワクしながら「自分の力を試したい」と願う学生を全力でサポートします!

研究紹介

アニオン設計を基軸とした機能性分子とバイオマテリアルの創出

有機合成化学と理論計算化学を駆使し、「アニオンの精密設計」を基軸とした革新的な分子機能の創出に取り組んでいます。極めて高い化学的・熱的安定性と特異な電子的特性を持つホウ素クラスターなどに着目し、これまで困難だった位置選択的な修飾法を開発しました。これらの分子設計を通じて、未知の高活性カチオン種の創出や、超カオトロピック効果を利用した新規の細胞膜透過キャリアの開発など、基礎有機化学から医療・生命科学分野への応用まで幅広く研究を展開しています。

 

ホウ素クラスターを利用した新規分子創製: (a) J. Am. Chem. Soc. 2026, 148 (10), 10308-10314 (b) JACS Au 2025, 5 (4),1633-1640.
ホウ素クラスターを利用した新規細胞膜透過キャリアの開発

 

≪研究から広がる未来≫


未踏の不安定カチオン中間体を解明し、極限状態での反応化学を開拓することで、有機化学の教科書を書き換えるような新発見を目指します。また、外部刺激に応答して動的に制御可能な細胞膜透過キャリアの設計は、時空間的に制御された次世代型ドラッグデリバリーシステム(DDS)の実現や、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)に向けた次世代キャリアなど、革新的な医療技術への応用が期待されます。