社会に豊かさを提供するデバイスの研究をしています

田原 祐助
教員氏名 田原 祐助
職名 助教
所属 機械・ロボット学科
研究分野

センサ工学,バイオエレクトロニクス

研究課題

(1) 食品の味を計測するためのセンサデバイスの開発
(2) 目的の味を作り出すための味ディスプレイの開発
(3) 味覚修飾物質を用いた味変革技術の構築

出身校 岩手大学
SOAR 研究者総覧(SOAR)を見る
研究室 研究室のホームページを見る

一言コメント

人の五感のうちの味覚や嗅覚といった化学感覚の研究は, 物理感覚である触覚,聴覚,視覚に比べて発展途上な学問分野です.近い将来,化学感覚を搭載したロボット,スマートフォンが登場するでしょう.その要素技術技術の開発を行っています.

研究紹介

化学感覚のセンシングと再現技術で人々の暮らしを豊かにする!

スマートフォンにはマイクロフォン、タッチパネル、ディスプレイといった機能がついています。これらは物理センサと呼ばれ、人の聴覚、触覚、視覚に相当するセンサです。しかし、味覚、嗅覚に相当する化学センサ、さらにはそれらを再現する技術はまだ存在していません。これらの技術が実現されれば、世の中は全く違った世界になるでしょう。本研究室では、化学感覚をセンシングしさらには再現するデバイスの開発を行います。生物(バイオ)の持つ化学感覚を工学的(エンジニアリング)にセンシングし、さらに再現技術の構築を目指しています。

 

 
味覚センサに用いる味物質受容膜(左)とそのイメージ図(右)
味物質受容膜は脂質、可塑剤、高分子膜で構成。
経時的な味の変化を検出するためのデバイスの開発を行っている。
  ポータブル味覚センサ。
プラスチック基板電極に複数の脂質高分子膜電極を
搭載させたマルチチャネル型センサ。

 

≪研究から広がる未来≫


五感は人類が生き残るために培われてきた感覚です。五感のうちの味覚や嗅覚は、様々な研究分野において生物学・工学的なアプローチが盛んにおこなわれています。これらの化学感覚のセンシングや再現技術は、人々の暮らしの豊かさ、医療などに多大な貢献をもたらす新しい技術となるでしょう。