臨床研修

修了者の声

専門医の取得を
目指しながら、
じっくり将来像を
固めていきたい

小松 慶之

専門研修1年目(群馬大学卒業)

信大の臨床研修プログラムを選んだ理由

県内最大規模の総合病院である信州大学で先進的な医療を学べる一方、市中病院で一般的な疾患の診療も担当できる「たすきがけ研修」のバランスの良さが魅力でした。

臨床研修

【1年目】信州大学医学部附属病院 
【2年目】松本市立病院

専門研修

麻酔科専門医を目指し、麻酔科全般を研修中(3年目)

研修を振り返って

医療の現場は教科書どおりに
スムーズには進まない

研修医になると学生のときには経験しなかった場面に遭遇します。忘れられないのは救急外来の当直中、発熱して呼吸が苦しそうな患者さんを診察したことです。新型コロナウイルス感染症が流行り始めた時期で、全員防護服を着用して厳戒態勢で臨みました。結果は細菌性肺炎でしたが、張りつめた状況下で診療に当たったことは貴重な体験でした。医療の現場は教科書どおりにスムーズに進まないことも多く、医師一人で対応できないことも次々起こります。そんなとき頼りになるのは看護師やソーシャルワーカーなど他職種の方々です。チームの一員として、連携しながら診療を行えるようになったのが、一番の成長だと思います。

医師として目指す道

専門医の取得を目指しながら、
じっくり将来像を固めていきたい

私が目指している麻酔科専門医に必要な症例が集まりやすく、また学会発表の際に十分なサポートが得られることから、専門研修も信州大学を選択しました。麻酔科医は、ペイン外来や緩和ケアなどで患者さんを直接診療することもありますが、外科医が滞りなく手術できるよう対処する「Doctor for Doctor」の役割も大きいので、まずは外科医に信頼してもらえる麻酔科医になりたいと思っています。

サブスペシャリティとしては、手術麻酔、ペインクリニック、緩和ケア、集中治療など、いずれも魅力があり、どの方向に進もうか迷っています。専門医の取得を目指しながら、じっくり将来像を固めていきたいと考えています。

医学生・研修医へメッセージ

研修医時代の経験を価値あるものに活かせるかどうかは自分次第。きちんと目標を持って研修に取り組むことが大切です。麻酔科の研修で、一緒に切磋琢磨できることを楽しみにしています!

同世代の先生が
たくさんいる大学病院は
励まし合う機会が
多くて学びやすい

勝野 麻里

専門研修1年目(新潟大学卒業)

信大の臨床研修プログラムを選んだ理由

1年目に、希望していた2つの科を市中病院でローテーションして専攻を決め、2年目に、その科を信州大学でしっかりローテーションできる「たすきがけ研修」は自分にぴったりと考えました。

臨床研修

【1年目】長野赤十字病院 
【2年目】信州大学医学部附属病院

専門研修

外科専門医を目指し、外科全般を研修中(3年目)

研修を振り返って

忙しさや辛さ以上に、
外科医は面白くてやりがいが大きい

1年目は上の先生やベテランの看護師さんの言われたとおりに行動していました。少しずつ状況を理解できるようになると、自分の意見や考え方を相手に伝えてディスカッションできるようになりました。女性外科医と聞くと、世間では体力に自信がある強者が選ぶ科と思われるようですが、私は真逆のタイプで体力も腕力も自信がありません(笑)。外科の忙しさや辛さは避けて通れませんが、それ以上に面白く、やりがいは大きいと思います。同世代の先生や親しみやすい上の先生がたくさんいて、弱音を吐いたりガス抜きできたりする機会も多かったので、ここまで乗り切ることができました。

医師として目指す道

やりたいこと、求められていること、
両方のバランスが大切

実は研修医1年目の秋頃まで専攻が決まらず、いろいろ思い悩みました。そんなとき、研修先の先生に言われました。「やりたいことも大切ですが、周りから何を求められているかが大切です。やりがいは後者のほうが大きいですよ」と。それまでは先進的で格好いい環境に憧れていましたが、自分の希望だけを貫こうとするのは自己満足でしかなく、両方のバランスが大事だと気づかされました。

研修を通じて肺への興味が深まり、内視鏡手術などの実績豊富な信大呼吸器外科を希望しました。研修医時代、先生が仕事のやりがいを語ってくださったように、私も後輩たちに自信を持って魅力を伝えられる働き方を目指します。

医学生・研修医へメッセージ

ローテーションする科では入局するつもりで学びましょう。専攻医になった今、臨床研修のときのノートがとても役立っています。学びの境界を定めず、どんなことにも興味を持って臨みましょう。

教育機関の大学病院で
経験を積めるのは
研修医にとって
魅力的なこと

信岡 智彦

専門研修1年目(信州大学卒業)

信大の臨床研修プログラムを選んだ理由

教育機関である大学病院で学ぶことは、研修医にとって魅力的なことだと感じました。さらに、市中病院で一般的な疾患の経験もしっかり積める「たすきがけ研修」に惹かれました。

臨床研修

【1年目】安曇野赤十字病院 
【2年目】信州大学医学部附属病院

専門研修

内科・腎臓内科を専攻し、腎臓内科を中心に研修中(3年目)

研修を振り返って

当時の症例を見返したとき、
知識が増えていることを実感

多くの症例に立ち合っていると、ときには治療方法や方針について、他の医師やスタッフの方と意見が分かれることもあります。そんなとき「患者さんにとって、何が最も有益か考えることが一番重要です」と指導医の先生に言われた言葉が強く心に残っています。以来、治療で困ったときや迷ったときは、その言葉を思い返すようにしています。

研修が始まった頃は、周囲に追いついていくだけで精一杯でした。最近、当時の症例を見返すと、以前より治療を理解できるようになっていることが多く、自分の成長を実感します。

医師として目指す道

幅広い疾患に対応できるよう、
専門外のことも積極的に学ぶ

腎臓内科は、急性期から慢性期にかけて多くの科と関わりながら全身管理を進めていくため、患者さんや医療スタッフや同僚とコミュニケーションを取りながら、チームでバランスよく診療を進められる医師を目指しています。まずは、問診、診察、検査内容など、一つひとつ丁寧に、見落としていることはないか、常に確認しながら行うようにしています。また、幅広い疾患に対応できるよう、自分の専門外も積極的に勉強するように心掛けています。さまざまな経験を積むことで自分自身に余裕を生み出し、その結果、スタッフの方を含めて多方面へのきめ細やかな対応にもつながると考えています。

医学生・研修医へメッセージ

まずは国家試験を頑張ってください!臨床研修プログラムは、学生の実習とは比べ物にならないほど多くを学べる機会にあふれています。決して選り好みせず、ぜひ積極的に経験を積んでいってほしいと思います。

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