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令和元年度海外農学実習「ネパール海外農業実習」を行いました

ムクチナート付近のソバ畑での調査
ムクチナート付近のソバ畑での調査
カトマンズでSkypeを使った上伊那農業高校と交流
カトマンズでSkypeを使った上伊那農業高校と交流

令和元年9月10日から9月19日まで、ネパールで海外農学実習を行いました。海外農学実習は、将来、農業および食糧をベースとした国際協力分野で活躍するグローバルな人材を育成することを目的として行われ、本ネパール海外農業実習は、今年で7回目を迎えました。参加学生は6名で、2年生4名、3年生2名でした(男子4名、女子2名)。

今回の実習では、学術交流協定を結んでいるネパール農業研究評議会の農作物遺伝資源センター(通称ジーンバンク)を訪問しました。施設を見学したのち、同施設研究員のギミレ氏にネパールの農業生物多様性と植物遺伝資源の収集状況について講義を受けることで理解を深め、学生たちと質疑応答・ディスカッションを行いました。

次に地域間連携協定を結んでいるムスタン郡のマルファ村を訪問しました。マルファ村は標高2650mの山岳地帯にある農村で、ソバとオオムギの2毛作を基本とした農業とリンゴを中心とした果樹栽培を行っています。学生たちは、リンゴがジュースやジャム、ブランデーに加工される様子を視察するなど、村の農業について理解を深め、村人と交流しました。今回は、連携協定の更新を行い、村人の主だった人たちによるセレモニーのもとMoUのサインを取り交わしました。

また、マルファ村近隣のコバン村を訪問し、村にあるコバン農業高校を視察し、学校関係者から学校の様子を聞くとともに、そこで学ぶ生徒たちとも交流をしました。今回は、標高720mのポカラから3600mのムクチナート近くのジャルコット村までの標高差とそこで行われている農業の違いを観察し、高標高地で栽培されているソバの栽培に関する調査を実施しました。

カトマンズに戻ってからは、毎年行っている野菜市場やスーパーマーケットで売られている野菜の調査を行ない、日本では見かけない野菜や食べ物についての新たな知見を深め、それらの価格と日本との違いについても学びました。

今回の実習では、標高の異なる地域の農業生態系の違い、すなわちその地域の植生や栽培されている作物の違い、そして食文化やそこに住む民族の違いを実体験を通じて学ぶことができました。また、最終日には、高大連携事業の一環としてSkypeを使って日本の上伊那農業高校と交流し、学生が実習の様子を伝えました。

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