研究成果
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耐スケーリング性を具備した多層カーボンナノチューブ・ポリアミド複合RO膜の開発
~低コスト化、低環境負荷の造水に期待~

MWCNT-PAナノ複合RO膜において、有機物がつきにくい特性に続き、無機物がつきにくい「耐スケーリング性」の発現メカニズムについても解明したことを発表しました。
目詰まりなどの膜汚染を引き起こす炭酸カルシウム(CaCO₃)など無機系の汚れがつきにくいだけでなく、一度付着したCaCO₃が水流により剥がれ落ち、透水性が自己回復する優れた機能も発見。メンテナンスや前処理などの作業を減らし、低コストで環境負荷の少ないシステムの実現が期待できます。
本研究成果は、米化学誌「ACS OMEGA」に掲載されました。

論文アブストラクト

プレスリリース

MWCNT/PAナノ複合膜(上)とプレーンPA膜(下)へのCaCO₃付着シミュレーション