お知らせ

山ノ内南小学校の子どもたちと「きれいな水」について考えました

総合的な学習の時間に「きれいな水」について様々な学習を行っている山ノ内南小学校6年生が、令和3年5月21日、アクア・イノベーション拠点を見学しました。

山ノ内南小6年生16人は、5年生の時に「田んぼの学習」で作ったコメが食味コンクールで金賞に選ばれたことから、「山ノ内の水がきれいだからコメがおいしくなったのでは」と考察。
そして、「そもそもきれいな水とはなんなのか」という疑問に行きつきました。

見学では、まずアクア・イノベーション拠点の藤重雅嗣 准教授から、逆浸透膜で海水を淡水にする仕組みや、カーボンナノチューブ(CNT)の特性について解説がありました。
工学部 水環境・土木工学科の松本明人 准教授からは「きれいな水ときたない水、そしてきれいすぎる(?)水」と題した講義を受け、人間にとって、水中の生物や植物にとっての「きれいな水」とはそれぞれどういうものかについて学びました。

続いて、実験室の見学では、お茶の茶色い色素が逆浸透膜を通して取り除かれ無色透明の水になる様子を見学。
地下の分析機器の見学では、電子顕微鏡で細い金線を2000倍に拡大して、表面に彫られた「ようこそ!!信州大学へ」という文字が見えたり、肉眼では粉状に見えるCNTがチューブ状になっていることに驚いていました。

子供たちからは、世界の水事情や、海水淡水化の有用性について、また自分たちが出している生活排水についてさらに興味がわいた、目に見えない世界を電子顕微鏡で見たことがとても良い経験になった、といった声が聞かれました。
今後は、地元の志賀高原の千曲川支流から本川までのいくつかの地点で水質検査(CODパックテスト)を行い、身近な川の水についてさらに考察を深めるそうです。