研究紹介(腫瘍班)

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研究テーマ

希少がんに苦しむ人たちの未来のために ~新規治療薬・治療体系開発への挑戦~

チーフ:
岡本正則(助教)

整形外科(骨・軟部)領域のがんは、発生頻度が低く症例数が少ないため“希少がん”と呼ばれています。そのためまだまだ診断法・治療法の開発は進んでおらず、不幸な結果となってしまう患者さんが数多く存在します。信州大学腫瘍班では、悪性骨腫瘍に対する新規治療薬の開発や抗がん剤を腫瘍に効率的に届ける方法の開発、悪性軟部腫瘍の新規診断基準の開発などの基礎研究をしています。
臨床分野においては、骨転移による病的骨折予防のためのCT画像を用いた骨形態評価や悪性軟部腫瘍患者の下肢筋力と術後機能予測などの研究に加えて、骨軟部治療研究会(JMOG)による多施設共同研究への協力をしています。また2019年より日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)骨軟部腫瘍グループへオブザーバーとしての参加も開始しています。
過去5年間での国内学会発表は134件、国際学会発表は24件、国内外の学会賞受賞7件、和文論文17報、英文論文49報、競争的資金獲得は19件、全国規模の多施設共同研究への新規参加は16件でした。

主な研究テーマ

基礎研究

  • 悪性骨腫瘍に対する新規薬剤の開発
  • 悪性軟部腫瘍における糖鎖遺伝子発現解析と組織学的悪性度診断基準の確立
  • 溶骨性変化を伴う大腿骨病的骨折患者のCT画像を用いた骨形態評価

臨床研究

  • 悪性軟部腫瘍患者の下肢筋力と術後機能予測
  • 悪性骨軟部腫瘍の遠隔転移の特徴と早期発見
  • 低悪性度筋線維芽細胞肉腫の治療成績に関する多施設共同研究
新規治療薬の開発のために日々研究している大学院生
CT画像を用いて骨形態解析を行い、
骨折リスクを予測
ハンドヘルドダイナモメーター・
等速性筋力測定装置 を用いた筋力測定

研究から広がる未来

整形外科領域のがんは、その他の領域のがんと比較して解明されていないことが多く残っているため、研究テーマが豊富です。新たな治療薬の開発や治療体系を確立することで、今もなお、がんで苦しむ患者さんの“未来を創る”手助けができます。

大学院卒業後の未来像

整形外科領域のがんを専門とした医師は全国でも少なく、当教室で学ぶことで研究分野・臨床分野のどちらであってもエキスパートになることができます。日本国内に留まらず世界で活躍できる医師・研究者を共に目指しましょう。