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2019年度「高冷地応用フィールド演習」第3回を実施しました

お知らせ農場系の実習

JA長野八ヶ岳の集荷場の視察
JA長野八ヶ岳の集荷場の視察
ハクサイ・レタスの農家視察
ハクサイ・レタスの農家視察
キャベツの収穫に挑戦
キャベツの収穫に挑戦
キャベツの収穫に挑戦
キャベツの収穫に挑戦

1.演習名
「高冷地応用フィールド演習」

2.演習の目的
高冷地における園芸作物栽培の実践を通して、その栽培手法を学び、学生が問題点や解決策について考えるチャンスを創出することを目的としている。

3.実施日程
演習3回目:2019年9月10日(火)~9月12日(木)

4.実施場所
農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター(AFC)
野辺山ステーション

5.担当教員
春日重光教授、鈴木香奈子助教、関沼幹夫助手

6.参加人数
37名
(東京農工大1名、信州大学繊維学部1名、信州大学農学部35名)

7.概要および成果
第3回目の演習は、信州大学農学部附属AFC野辺山ステーションにて実施された。

1日目の演習内容は、JA長野八ヶ岳集荷場と野辺山のハクサイ・レタス農家における視察であった。この視察の目的は、高冷地農業の現状と問題点の把握である。JA長野八ヶ岳では、保冷システムを駆使したコールドチェーンが発達した経緯について、またその維持費の高さなどについて知ることができた。ハクサイ・レタス農家では、より詳細な生産運営手法とその経費などについても知ることができた。視察を終えたのち、全参加者で野辺山の農業における問題点をまとめ、高冷地農業を取り巻く状況を更に理解することができた。

2日目の演習では、午前から午後にかけてキャベツの収穫と等級ごとの箱詰めを行い、信州大学のキャベツとして出荷を行った。この体験から農家の方々がどのような労働をしてキャベツや他の高原野菜の収穫・出荷を行っているのかについて知ることができた。キャベツ収穫作業後は、キャベツの生態、日本の高冷地とアフリカの半乾燥地といった作物栽培の限界地における農業などについての講義を通して、様々な視野から農業を考えた。

3日目の演習もキャベツの収穫を継続した後、正午に野辺山ステーションを出発し、13時30分頃に信州大学農学部伊那キャンパスに到着し、演習を終了した。

第3回目の演習は、それまでの第1、2回目とは異なり、野辺山ステーションに宿泊し、2泊3日の日程で行われた。共同作業を行い、寝食を共にするといった経験を通し、参加者全員で協力し合うことについて考えることができた。また今回のレポート課題は、1日目のJA長野八ヶ岳や農家視察で得られた情報から、高冷地農業の現状の問題を明らかにし、持続可能な農業とはどのようなものなのかについて自分の考えを記述してもらった。このことによって、農学を学ぶ意義を考えてもらう機会を作り出せたと考えている。

8.今後の予定
来年度も同様の時期に演習を実施する予定である。

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