国内外・産業界の研究者と連携
国際ファイバー工学研究所には「フロンティアファイバー」、「バイオ・メディカルファイバー」、「スマートテキスタイル」、「感性・ファッション工学」の4研究部門と「国際ファイバー工学教育センター」が置かれ、ここに配置された専任教員や海外から招へいした研究者、国内外の研究員、産業界の研究者と学生の密接な交流を通じて教育・研究が推進されます。
海外研究拠点との連携では、交流協定を締結している50を超える繊維系大学・研究機関・企業に加え、包括協定を結ぶノースカロライナ州立大学、マンチェスター大学、香港理工大学、さらには信州大学繊維学部が準メンバーとして加入している欧州繊維系大学連合(AUTEX)などと連携し、ダブルディグリープログラム、海外インターンシップ、研究者招へいなどを行なっています。
また、国内での連携も、10を超える研究拠点、100を超える協力企業があり、今後も拠点の整備を推進していきます。
国際ファイバー工学研究所
01.国内研究拠点
国内にいながらにして、「繊維・ファイバー」をキーワードに様々な分野で活躍する世界一線級の研究に接することができます。大学、研究機関と有機的に連携した研究・教育体制を整えています。
東京大学、東京工業大学、東京農工大学、福井大学、京都大学、京都工芸繊維大学、奈良女子大学、神戸大学、産業技術総合研究所、JAXA
02.海外研究拠点
国際連携に関しても、世界の代表的な繊維系62大学、機関と学術交流協定を結び、ダブルディグリープログラムや短期の交換留学、研究者の相互招聘など、教育・研究の連携を推進しています。(連携数は平成27年9月1日現在)特に、ノースカロライナ州立大学、マンチェスター大学、香港理工大学と信州大学の4大学では、教育研究協力体制を構築し、互いにブランチオフィスを設置するなど交流を進めています。また、平成24年にはAUTEXにAssociate Memberとして加盟が認められ、欧州の複数の大学との連携を強化しつつあります。AUTEXは、欧州繊維系大学連合という意味であり、現在28か国35大学が加盟しています。(平成27年9月1日現在)
- ヨーロッパ
- アジア・オセアニア
- 北米
03.産業界
産学官連携機関(ステークホルダー) ファイバー工学系分野における産業界で活躍できるグローバルリーダーとなるためには、大学における研究・教育だけでは不十分です。今すぐにでも活躍できるように、常に経済、産業などの動向にアンテナを張り、微弱な社会の変化をキャッチできる情報収集能力が求められます。私たちの組織も同様です。繊維業界を代表する企業が加入する団体がステークホルダーとなって、私たちの活動を見守り、評価してもらう体制が整っています。
経済産業省製造産業局繊維課/日本化学繊維協会/(一社)日本染色協会/日本不織布協会/炭素繊維協会(日本化学繊維協会炭素繊維協会委員会)/(一社)日本繊維技術士センター/(一社)繊維学会
企業から研究者を招聘 日本の繊維業界をけん引する日本各地の企業から講師を招聘し、カリキュラムに組み込みます。また、企業との定期的なコミュニケーションのなかから、求められる人材像、および教育プログラムの改善につとめていきます。
Fiiを用いた企業とのコミュニケーション 繊維学部は日本で唯一の繊維の専門学部であると同時に、世界に向けた日本のファイバー工学の拠点となっています。平成23年には先端産業への更なる革新を目指して「ファイバーイノベーション・インキュベーター(Fii)」施設を設立しました。産学官の協働による研究開発が行える基幹的な設備、評価試験設備を整え、マーケティングを知るコーディネーターとの連携のもと、多面的な技術革新創出拠点としての役割が期待されています。学生は、学部内で企業のインターンシップを体験できることになり、ますます企業との結びつきが深まっていくことでしょう。