Chinense種のトウガラシ遺伝資源を収集

 森林資源研究部門の松島憲一准教授と近藤文哉(信州大学大学院総合理工学研究科農学専攻1年)は、2019年10月31日から11月14日までミャンマー北西部ザガイン地方域のインド国境付近の山岳地域(調査地点の最高標高は1885m)において、植物遺伝資源の探索収集・調査を実施しました。
 今回の調査により、トウガラシを中心とした61系統の植物遺伝資源を収集し、来年度以降、これらの植物遺伝資源は日本とミャンマーにおいてそれぞれ栽培試験により評価、増殖された後、両国のジーンバンクにそれら種子が保存されます。保存されたこれら遺伝資源種子は、今後の品種改良や様々な研究に活かされることになります。
 なお、この探索調査は、農林水産省委託プロジェクト研究「海外植物遺伝資源の民間等への提供促進」(PGRAsia)により実施され、ミャンマー農業省農業研究局の他、農研機構遺伝資源センター、同機構野菜花き研究部門、東京農業大学との共同で実施されました。

山岳地域の農家の庭で調査

野生のソバを調査

ソムラ周辺山岳地域のナガ族の農村

調査を実施したレシ周辺の山岳地域