山岳科学研究所では、去る平成31年3月20日信州大学松本キャンパスにおいて、平成30年度山岳科学研究所年次報告会を開催しました。本報告会は毎年度末に本研究所の研究成果を報告するとともに、互いの研究活動に活かすことを主な目的としています。
 はじめに本研究所長の泉山茂之教授による所長挨拶の後、本年度の重点研究プロジェクトの研究成果を発表しました。この重点研究プロジェクトは、年度当初に5つのテーマを設定し、本研究所内の複数部門及び外部機関の研究者が、各テーマ毎に様々な視点から連携し取り組んでいるもので、地域課題の解決を図ることを目的とした研究の成果も発表されました。


 平成30年度発表タイトル
 ◆プロジェクトA
   中部山岳域における自然災害の軽減と防災力の強化
   「揺れやすさマップ高精度化に向けた地質情報の取得と解析」

 ◆プロジェクトB
   中部山岳における環境変動予測
   「西駒演習林の高木限界における森林動態研究」

 ◆プロジェクトC
   温暖化モニタリングを目的とするコマクサ等高山帯の動植物に関する生態・動態調査研究
   「温暖化モニタリングを目的とするコマクサ等高山帯の動植物に 関する生態・動態調査研究」

 ◆プロジェクトD
   諏訪湖水質に及ぼす集水域の変化と将来予測
   「諏訪湖における定期観測の成果と新たな観測の試行 」

 ◆プロジェクトE
   山岳域における持続的資源利用のしくみの開発
   「南・東南アジア山岳地域における植物遺伝資源の探索」

 続いて各研究者の報告はポスター発表にて行われ、研究者及び学生等互いの研究について積極的な意見交換と情報交換する姿がみられました。