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「人間」と「環境」に対して、無害で安全に使用可能な材料開発を目指すエコラボ!

現在、限りある資源である石油から作られる合成高分子は、人間生活に欠かせない物質となっていますが、焼却や廃棄による環境汚染など多くの問題を抱えています。そこで、地球環境と人間社会の共存・共栄のために、再生可能で生物由来の有機物資源から得られる環境循環型高分子の開発が進められています。田中研究室では、再生可能資源である糖や植物油などを原料とした「バイオマスプラスチック」、環境中の微生物の作用により分解される「生分解性プラスチック」を用いて、「人間」と「環境」に対して無害で安全に使用できる材料開発に取り組んでいます。

 

 
無数のミクロポアを有する生分解性高分子の高強度繊維を作製し、水溶性高分子を添加することで複合繊維材料を開発している。   乾燥地用緑化のために種子が発芽し成長するような水溶性高分子ゲルシートを作製し、その微細構造を電子顕微鏡を用いて解析する。

 

≪研究から広がる未来≫


田中研究室では、人間の体内でも分解するような物質やバイオマスから作製した様々な材料を使って、生体 (人間) に対して適合性を持つ医療用材料 (縫合材料、細胞を増殖させるシート、創傷保護材)、健康・介護用品 (化粧品用パックシート、フィルター) などの開発を目指しています。さらに海水を淡水に変えるシート、乾燥地用緑化シートなどの開発から、資源やゴミ問題などの環境問題の解決に役立つ材料開発を目指しています。