近藤文哉助教が19th EUCARPIA Meeting on Genetics and Breeding of Capsicum and EggplantでBest Poster Presentation Awardを受賞
2026年9月24日、オランダ ワーゲニンゲンで開催された19th EUCARPIA Meeting on Genetics and Breeding of Capsicum and Eggplant(ヨーロッパ育種学協会トウガラシ&ナス遺伝・育種学会議)において、信州大学学術研究院(農学系)フィールドデータサイエンス研究室の近藤文哉助教がBest Poster Presentation Award(ベストポスター賞)を受賞しました。
本会議はEUCARPIA(ヨーロッパ育種学協会)により3年に一度開かれる国際会議で、19回目となる今回はワーゲニンゲンが開催地となりました。会議にはヨーロッパ諸国をはじめ、世界各地の研究者、種苗会社関係者などが集まり、トウガラシやナスの遺伝・育種学研究に関する口頭・ポスター発表が行われました。
近藤助教はポスター発表において、Dalle Khursani(ダレ・クルサニ)と呼ばれるネパールの在来トウガラシが、トウガラシ属内の異なる栽培二種に由来する異質四倍体種(複数の種が交雑し、ゲノム(DNA)が倍加した種)であることを発表しました。トウガラシ属内の種分類については古くから多くの研究がなされていますが、異質四倍体種が存在することを示したのは本研究が世界初であり、その新規性が本会議でも高く評価され受賞に至りました。
異質倍数体種は異なる祖先種がもつ遺伝子の種類・量の増加によって、祖先種ではみられないような優れた特性(ストレス耐性形質の獲得、植物体の肥大など)が現れることがあり、この原理を利用して新品種を開発する手法(倍数性育種)も知られています。トウガラシやピーマンの品種改良において異質倍数化が実際に利用された例は未だありませんが、本研究はその実現可能性を支持するものであり、今後の品種改良の基礎情報になるものと考えられます。
今回受賞対象となったポスター発表のタイトル、著者・所属は以下の通りです。
「Stacks analysis based on RAD-seq data revealed the allotetraploid origin of the Nepalese landrace chili pepper Dalle Khursani (Capsicum sp.)」
〇Fumiya Kondo 1, Sachi Tanaka 1, Yoshiyuki Tanaka 2, Sota Koeda 3, Sota Yamamoto 4, Atushi J. Nagano 5,6, Kenichi Matsushima 1
(1信州大学,2京都大学,3近畿大学,4鹿児島大学,5名古屋大学,6慶應義塾大学)



