平成27年度「高冷地応用フィールド演習」第1回目を実施しました。
<実習目的>
野辺山ステーションは、中部高冷地域における教育関係共同利用拠点として、高冷地野菜と畜産を組み合わせたフィールド教育の場として恵まれた資質を備えている。
野辺山ステーションの生産圃場においてキャベツを教材として、圃場の準備、播種、定植から収穫、出荷までの一連の作業を通じて生産技術の習得を目的に、複数回の宿泊実習形式で行う。また、講義や近隣施設の見学を適時行いながら、連作障害への対応、6次産業化をめざした安定生産技術を習得し、高原野菜の生産や流通システムについて理解を深める。
<実施日程>
1回目:平成27年5月16日(土)、17日(日) 1泊2日
<実施場所>
農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター(AFC)野辺山ステーション
<担当教員>
岡部繭子助教、関沼幹夫助手、春日重光教授、濱野光市教授
<参加人数>
31名(東京農工大学2名、日本獣医生命科学大学3名、信州大学農学部24名、工学部2名)
<スケジュール>
<概要および成果>
上述のスケジュールに基づき、「高冷地応用フィールド演習」の第1回目の演習を実施した。
演習のキャベツの播種作業では、種の形状を観察、コーティング種子による作業性の向上について学び、播種作業の作業工程を理解し、播種した。また、高冷地農業に関する演習の一貫として、高冷地農業について講義した。講義では、高冷地農業の特徴やキャベツ栽培の一連の作業内容、厳しい気象条件での農業、高冷地での農作業に関する理解を深めた。圃場準備では、圃場の石拾い、施肥およびビニルマルチ張りを行った。圃場整備や均一に施肥することの重要性、ビニルマルチを敷設する意味を理解するとともに、きちんとビニルマルチを張る作業の難しさを体験した。