お知らせ

アクア・イノベーション拠点の成果と食品関連企業への展開可能性について発表 2016年12月8日、長野県食品加工技術研究会で

県内の食品加工業者などで組織する県食品加工技術研究会(竹内正彦会長)と県テクノ財団善光寺バレー地域センターが共催する「食品加工技術セミナー」が12月8日、長野市栗田の県工業技術総合センター食品技術部門で開かれ、当拠点URAの土井達也・信州大助教が「信州大学アクア・イノベーション拠点における新規水処理膜の開発とその食品加工プロセス応用の可能性」と題して発表しました。

土井助教は、既存の食品加工プロセスにおける膜利用の実態、膜利用のベネフィット・課題等の概説のち、当拠点のカーボンナノチューブ/ポリアミド複合膜の特徴である、耐塩素性・耐ファウリング性・高透水性・高脱塩性を食品プロセスに活用する可能性について紹介しました。食品関係企業の関係者からは、「これまでの膜技術の課題が解決されるのであれば可能性がある」「製品化はいつごろになるのか」などの質問があり、新しい技術に対して期待が高まっていることが感じられました。

セミナーには約30人が出席。当拠点からの発表以外にも、本研究会参加会員や特別参加した企業から食品加工技術に関する先端情報の提供があり、4時間にわたり大変有意義なディスカッションが行われました。

本発表は、当拠点社会実装分科会ワーキングチーム3(チームリーダー、田中厚志・信州大教授)の活動の一環として行われました。

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