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COI-Sの成果が一冊の本に 「水大循環と暮らし~21世紀の水環境を創る」

信大COIのサテライト拠点である、海洋研究開発機構(JAMSTEC)らの「COI-Sシンポジウム~『水』大循環をベースとした持続的な『水・人間環境』の構築」が2016年2月25日、東京都千代田区のイイノカンファレンスセンターで開かれ、Phase1(2013-2016年度)の成果をとりまとめた著書「水大循環と暮らし~21世紀の水環境を創る」(丸善プラネット) が発表されました。

この著書は、COI-Sプロジェクトリーダーの所眞理雄氏(ソニーコンピュータサイエンス研究所エグゼクティブアドバイザー/ファウンダー)、同研究リーダーの高橋桂子氏(JAMSTEC地球情報基盤センター長)が監修。JAMSTEC、ソニーコンピュータサイエンス研究所、中央大学、東京大学、地圏環境テクノロジー社に所属するプロジェクトメンバー12人らと、共同執筆したものです。

COI-Sは、プロジェクト全体の中で、土地利用・地下水循環を含む統合的な水循環の解析・予測・シミュレーション技術の開発を担っていますが、著作の第一部「水と生活」では、人々の生活と水との結びつきを、地球・人類・文明の起源までさかのぼり、上下水道、汚染、文化などあらゆる視点から議論。一方、第二部「21世紀の水環境を創る」では、統合的な水循環の予測のためのシミュレーションの考え方と基本原理、10年後に実現できること・実現したいこと、さらに、社会的な側面を盛り込むことなどシミュレーションの新たな可能性について述べています。

高橋氏は本書の中で「地球上の水について、空、海、地表、地下をめぐる水の大きな循環を捉えられれば、これまでに起こった現象や、これから起こり得る現象をより深く知ることができる可能性がある」と語り、「水大循環4次元モデル(大気、海洋、地表、地中)」と多岐にわたる観測データを収集することの重要性を強調しています。

著書は発行日である3月15日以降、アマゾンのサイトから購入が可能です。

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