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【開催報告】信大‐理研連携トークセッション2017「科学者の思考法」(12月9日)

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 平成29年12月9日、長野(工学)キャンパスの工学部図書館において、平成28年3月に連携・協力の推進協定を締結した理化学研究所(理研)と共催で、トークセッション形式の講演会「信大-理研連携トークセッション2017『科学者の思考法』」を開催し、大学生、高校生、地域住民など参加者29名とともに、2時間にわたって熱いトークが繰り広げられました。

 講師は理研・長瀧天体ビッグバン研究室、長瀧重博主任研究員と信州大工学部、小林一樹准教授、進行役は(株)編集工学研究所、安藤昭子専務取締役でした。

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       【写真左から】  安藤氏   長瀧主任研究員   小林准教授

 このトークセッションは、昨今の理数離れ、ポスドクの定職率の低さ等の理由により研究者への道を志す大学生、高校生が減少する傾向にあることが懸念される中、『研究者』を進路の具体的な選択肢の一つとするきっかけとしてもらうために、また、広く地域の方々に科学者の思考法の一端に触れていただくことを目的として開催したものです。

 重力波や超新星爆発、ガンマ線バーストなどを物理の式やシミュレーションにより理論を深く掘り下げて研究を進める長瀧氏と、ヒューマンロボットインタラクション分野においてプログラミングだけではなく認知心理学をはじめ様々な分野の知見を応用して実験・実装を進めていく小林氏という、異なる分野で研究に邁進するふたりの講師から、研究内容に留まらず、科学者としての日常生活や思考法に焦点をあてて、研究の世界の魅力や喜びについて、安藤氏が様々な角度から話を引き出していきました。

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トークセッションの様子

 参加した学生からは「研究は一人で行うものではなく人との関わりが重要だと知った」「アインシュタインと湯川博士の科学者倫理のエピソードが心に残った」「研究を仕事とすることはこれまで想像がつかなかったが、先生方の話を聞いて考えてみようと思った」などの感想が寄せられました。
 また「科学者の社会的責任や倫理について言及されていて良かった」との感想が複数寄せられ、この点に関する市民の関心の高さがうかがえました。

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