小児整形外科の紹介

【スタッフ】

加藤博之 特任教授、岩川紘子 医員

小児整形外科について

外来は毎週月曜午前です。当院で主に治療を行っている疾患は先天性の上肢の障害(母指多指症、合指症、母指形成不全、絞扼輪症候群、橈尺骨癒合症など)です。また、毎週水曜午前には当院で出産された新生児の健診も行っています。重症例や乳幼児で入院治療が必要な場合など、長野県立こども病院と連携をとりながら治療を行っています。

合指症(ごうししょう)

「合指症」とは、生まれつき指と指が癒合している病気です。
信州大学運動機能学教室・小児整形外科では、癒合した指を分離する手術を行っています。

強剛母指(きょうごうぼし)

乳児のころから母指の第一関節がまがったままで伸びない状態です。

治療方法

小学生低学年までに自然に経過することも多いです。装具治療を行うこともあります。小学生低学年で自然治癒が認められない場合、腱鞘を切開する手術を行うこともあります。

母指多指症(ぼしたししょう)

生まれつき母指がふたつあります。手術により正常にちかい外観と機能を持った母指をつくります。手術時期は8か月~1歳です。

母指多指症の手術

橈尺骨癒合症(とうちゃくこつゆごうしょう)

生まれつき前腕の骨(橈骨と尺骨)が癒合しており、手のひらが上を向かなかったり、下をむきづらくなり「ちょうだい」「洗顔」「箸の使用」がぎこちなくなります。
5歳頃に骨切り術などの手術を行うと、日常生活で手がつかいやすくなります。