カンボジア南部において植物遺伝資源の探索収集・調査を行いました

令和元年10月1日から10月10日までカンボジア南部スヴァイリエン州、プレイベン州、カンダール州、コンポンスプー州、ココン州、カンポット州およびタケオ州において、植物遺伝資源の探索収集・調査を実施しました。

本学部は、農林水産省委託プロジェクト研究「海外植物遺伝資源の民間等への提供促進」（PGRAsia）に参加しており、アジアにおける植物遺伝資源の探索、評価を実施しています。今回、このプロジェクトの一環として、植物遺伝育種学研究室の松島憲一准教授、坂東克哉さん、山口紘明さん（植物資源科学コース4年）およびSudasinghe Sathya Prabandakaさん（大学院総合医理工学研究科専攻総合理工学専攻1年）が調査を行いました。

この調査はカンボジア農業省傘下のカンボジア農業開発研究所（CARDI）との共同事業として実施され、同研究所からはMat Leakhena研究員が参加しました。

今回の探索・調査により、トウガラシ、ヘチマ、カボチャ、およびアマランサスなど85系統の植物遺伝資源を収集しました。来年度以降、これらの植物遺伝資源は日本とカンボジアにおいてそれぞれ栽培試験により評価、増殖された後、両国のジーンバンクに種子が保存されます。これら遺伝資源種子は品種改良や様々な研究に活かされることになります。