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2019年度海外農学実習 ドイツ森林・林業研修を行いました

国際交流

ロッテンブルク林業大学演習林での様子
ロッテンブルク林業大学演習林での様子
「森の家」にて高さ40mの風倒木を教材として学ぶ
「森の家」にて高さ40mの風倒木を教材として学ぶ

令和元年9月15日~22日までの8日間、海外農学実習の一環として、ドイツ南部バーデン=ビュルテンベルク州において森林・林業研修を実施しました。この研修は、日本国内複数の大学の森林・林業関係学部の学生が参加する形式で11年間継続的に実施されており、本学部では6年前から参加しています。参加対象の森林・環境共生学コースのうち、今年度は2年生、3年生の合計5名が参加しました。

ドイツは林業先進国であると同時に環境先進国でもあります。そのため林業においても環境に配慮した施業体系の構築、林業機械の開発が行われており、また市民に対する森林教育も盛んです。

本研修では、ロッテンブルク林業大学演習林など数か所を訪問し、森林管理、森林教育について学びました。

「Haus des Waldes(森の家)」と呼ばれる森林教育機関では、森林・林業省庁と教育省庁との連携プログラムが実施されており、参加学生は体験型メニュー等に参加しました。「森に行って"なぜ?"を見つける」といったセンス・オブ・ワンダーの涵養がコンセプトの根底にあり、加えて、バリアフリーの徹底が目指されており「誰もが入れる森林」の中で世代を超えた教育が実現されている様子を学ぶことは、学生らにとっても大いに刺激になりました。

ドイツの森林管理においては、生態系マネジメントの導入、作業者の安全性・快適性の確保、循環型エネルギー利用の促進、森林教育の高度化など極めて多面的な追求が行われていますが、複数の訪問先で共通して「持続的開発」のキーワードが挙げられていました。本研修では、参加学生がドイツ林業の実態を学びつつ、その将来が持続可能性に向かっていること、さらに国民参加型であることを体感するという大きな成果を得ることができました。

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