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生井楓さんが日本畜産学会第126回大会優秀発表賞を受賞

研究

受賞した生井楓さん(左)と指導教員の下里剛士教授
受賞した生井楓さん(左)と指導教員の下里剛士教授
賞状
賞状

令和元年9月18日、岩手大学農学部(岩手県)で開催された「日本畜産学会第126回大会」において、総合医理工学研究科総合理工学専攻1年(分子生命工学研究室)の生井楓さん(日本学術振興会特別研究員)が優秀発表賞を受賞しました。

この賞は、学生会員、または2020年2月末日時点で満30歳以下の正会員で、応募演題の筆頭者かつ発表者(登壇者)の優れた発表に対して贈られる賞です。

生理活性タンパク質を産生するよう設計した乳酸菌組換え体「gmLAB」は、産生タンパク質を粘膜局所へ効率よく運搬・作用させることができることから、種々の疾患に対する予防・軽減戦略として注目されています。本研究では、IL-1受容体アンタゴニスト(IL-1RA, IL-1の内因性拮抗物質)を産生するgmLAB(NZ-IL1RA)を構築し、急性大腸炎マウスにおける経口投与試験により、大腸炎の宿主炎症増悪因子および腸内細菌叢組成に及ぼす影響について調査しました。結果として、NZ-IL1RAの経口投与は実験的大腸炎回復期における炎症反応を抑制し、症状を軽減することが示されました。さらに、腸内において、Pseudoflavonifractorの増加が見られたことから、大腸炎の制御と盲腸内細菌叢の関連性を明らかにしました。今後、炎症性疾患の予防・軽減に向けた新しい治療戦略として期待される成果であったことが評価され、今回の受賞となりました。

受賞演題は以下の通りです。

「IL-1RA分泌乳酸菌組換え体の大腸炎における炎症改善効果と盲腸内細菌叢への影響」

○生井 楓1,2,重盛 駿2,荻田 佑,下里 剛士2

1総合医理工学系研究科・生物・生命科学分野, 2バイオメディカル研究所・生体分子イノベーション部門

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