Course Guide

コース内容

Message

「自分の生まれ育ったまちに元気を取り戻したい」
「将来のキャリア選択肢を増やすための力を身に付けたい」
「地域・社会を変えて行く取り組みにチャレンジしてみたい」

そんな熱意を持った学生の皆さん。
本コースで一緒に、
地域の未来を担う「ローカル・イノベーター」
を目指しませんか?

カリキュラムの内容

本コースは、信州大学の各学部で提供する学びに追加する形で履修します。
1年次後期〜3年次前期までの授業、学習に加え、
アルバイトとしても参加できる課外活動を多数用意しています。

1年次前期

ガイダンス

Start
Up

1年次後期

スタートアップ

ローカル・イノベーターとしてのマインドを磨く

地域の問題の現場を自らの目で確認し、当事者から生の声を聞きます。また、授業では知識だけでなく、地域講師との対話やグループでのワークショップを中心として「考える力」を育成し、アクション・リサーチの基本的な流れを体得していきます。

地域産業の様々な現場を訪問します。通常は入ることができないような特別な場所も見たり、体験したりすることができることもあります。

地元の市長や日本を代表するような企業の社長、地域で活躍する方をお招きします。普段の学生生活ではなかなか得られない機会です。

Innovation
Literacy

2年次前期集中

イノベーション・リテラシー

問題分析と課題設定プロセス、アイデア創出手法の習得

様々な統計データ(RESAS等)の読み解き方、データ分析や表現(プレゼンテーション)のための基本的なリサーチ・リテラシーを学びます。また、インタビュー調査等の手法を学び質的に深い情報を引き出すトレーニングを行います。これらデータを基に集合知によってアイデアを創出するワークショップ手法等を実践的に学習します。

情報機器の発達に伴って様々なデータが取得可能になり、それらが蓄積されたビッグデータの活用に注目が集まっています。データ分析のスキルを習得することは将来の就職においても優位です。

Real Project
Management

2年次後期集中

リアル・プロジェクト・マネジメント

企画・運営の実践を通じて事業の全体把握やタスク管理、
チームによる連携を学ぶ

学生が主体となって、「ローカル・イノベーション・フォーラム(仮称)」の企画・運営を実践します。OJT(On the Job Training)方式で、会場確保から基調講演者の調整、進行台本等の作成、チームメンバーの適切な役割分担や協働のマネジメント等を学生が主体となって実施します。

学部を越えて一緒に取り組むことで幅広い・深い人的ネットワークが構築されます。卒業後の仕事の連携やプライベートでの遊び仲間がさらに広がります。

Internship
for Solving

3年次前期集中

課題解決インターンシップ

専門教育・コースで培った力をリアルな現場でさらに磨く

地域企業や行政、地域団体等の現場へのインターンシップを実施します。地域や組織が抱える問題の分析から課題の設定を行い、限られた時間や条件の中で人々と協力しながら課題解決の実践に取り組みます。それぞれの専門分野で養ってきた知識や能力、またローカル・イノベーター養成コースでの経験知をさらに深めます。

提案や実践した解決策はプレゼンテーションを行い、社会から評価を受けます。それによって自信とさらなる向上心を身に付けます。

課外活動実践

コースに関連する様々な課外活動等を紹介しています。
アルバイトとして参加できる活動を多数用意し、コース受講と生活の両立を支援していきます。

        

コース科目スタートアップ・専用科目

およそ80ある本コースの認定科目の中から、特徴的な授業を紹介します。

認定科目

  • 地域活性化システム論

    本授業では、実際に地域・社会で起きているリアル・プロブレム(現実問題)に注目し、その課題解決に取り組む実践者から、シカケ・シクミ・システムを構築するために必要な視点、知識、能力、マインドを学びます。本授業では、担当教員を始め、自治体の職員、メディア関係者、農林業従事者、大学の研究者など様々な人々に話題を提供いただきます。 皆さんは各回のテーマに関して自主学習を行い、その基礎知識を踏まえた上で、講師の話を聞き、問題の確認、原因の分析、解決に必要な視点、必要な要素や方策を考える訓練をします。これからの学問に求められるアクション・リサーチ(理論と実践の循環による研究手法)の基礎を身につけます。

  • 大学生から始めるキャリアデザイン

    大学生というキャリアの一歩を歩み始めた皆さんが、今後の生き方にも関わる「求められる私、なりたい自分」を想像していく視点を学びます。 大学生から始まる活動の中で、企業や地域社会、国内外などの多様なフィールドを前に、どのような自身の具体的目標をもつべきかを構想します。「なぜ学ぶのか」を考えながら、その後のライフも含めたキャリア形成を自分自身でデザインしていく力を獲得していきます。自身のキャリア形成に必要な知識、経験、技術を、どのように学び獲得していきたいかを考える、基本的な素養を身に付けます。

スタートアップ科目

  • 課題解決実践ゼミ

    様々な地域・社会・経済問題の原因を探究し、それを構造的に整理することで、問題解決に向けた適切な課題設定(仮説設定)、解決プロセス、アクションを行うための経験知を獲得します。多くの問題・課題は一要因で構成される訳ではなく、複数の要因が縦横に影響しあい(因果関係・相互作用)、生じており、それらを把握・整理することが解決への第一歩です。例えば、Microsoftを世界的なブランドに成長させたビルゲイツは、問題が生じた際には現象を「分解」することを重要視しており、それにより迅速で迷いない判断を導きだしていたと言われています。本授業では、ビジネス分野で様々に構築されてきた実践知を中心に、問題の構造化や戦略立案のフレームワークを実践的に学ぶことを通じて、自らが日々の諸問題に対応する力を養うことを目指します。

  • キャリアデザイン実践ゼミ

    本授業を通じて、キャリアデザインの実践として、今後の研究活動や就職後に組織に入ってプロジェクト遂行していくために必要な能力を獲得します。実際の地域の課題や自治体の課題を事例として、調査分析から課題の本質を明らかにし、新しい価値を提案するまでを学修します。地域課題を理解するための知識や調査・分析手法を学び、それを明確に伝える表現方法を習得するとともに、実際の地域課題をテーマとして課題解決のための企画提案を行います。提案については、グループワークを中心とした演習形式で実施しています。

  • 地域ブランド実践ゼミ

    本授業では、ブランドに関する基礎的な知識、先行研究のケースを学ぶとともに、地域ブランドの構築に繋がる実践プロジェクトに取り組みます。具体的には地域自治体のリアルケースを対象として調査・企画・提案を行っています。「ブランド」をテーマに、新たな価値を創造する力を身に付けることを目的とします。ブランドは製品や企業などのものと思われがちですが、実際にはサービス、人そのもの、地域もひとつのブランドとして成立しうると考えています。社会的認知が確立されたブランドは、記号として区別できるだけでなく、 他との差別化や優位性を認識させる存在となります。そのため、現代の超情報社会においてブランドは選択や判断における効率的・効果的な情報処理を促進する道具として活用されている。このようなブランドの持つ特徴・機能(≒人間の情報処理の仕組み)を学習・理解することで情報を活用する能力を身に付け、地域・社会の新たなブランドを創造するだけでなく、自分自身のブランドを構築する力も身につけます。

専用科目

  • イノベーションリテラシー・ゼミ

    本授業は、コース専用科目として開講します。本コースに所属する2年次生を主な対象として、地域社会にイノベーション(革新/創新)を起こすための着眼点や発想法、リサーチ&プランニング、プレゼンテーション、ネットワーキングなど一連の「情報活用・リテラシー/スキル」(読み書き能力/技術)について、体験・実践的に学び、自らが運用できる知識を獲得します。また、本授業はチームで実施し、チームによる集合知や合意形成について実践的に学ぶことも狙いとしています。 本授業では、社会革新(ソーシャル・イノベーション)に取り組む第一級の実践者を講師として迎え、その取り組み(ケース)を授業材料として、講師と対話しながらマインドや発想法、課題設定や事業プロセス等を実践的に学びます。また、イノベーションを社会実装するために必要な情報活用リテラシーとして、地域の企業、自治体や団体等の協力を得て、リアルな企業や組織運営上の問題について、ヒアリング調査、資料調査、企画提案、タイムマネジメントをPBL:Project Based Learningとして実践します。

  • リアル・プロジェクトマネジメントゼミ

    本授業はコース専用科目として、本コースに所属する2年次生を主な対象として開講します。チームでリアルなプロジェクトのマネジメントを行うことで、チームによる集合知や合意形成について実践的に学びます。目的設定の重要性、タスクの構造化、スケジュール管理、運営メンバーの調整、外部との交渉、予算管理など、机上論から実践を行う際に必要となる事項を経験的に学ぶ。さらに、実プロジェクトを通じて、将来に渡って有効に機能する様々な人的ネットワークを構築すること目指しています。 学生が主体となって、500人以上の地域企業や学生が参加する「大しごとーくin信州」、ローカル・イノベーションに必要な視点を学生や教職員・地域と共有する場「ローカル・イノベーション・フォーラム」の運営(企画)を実践します。OJT(On the Job Training)方式で、会場確保から基調講演者の調整、進行台本等の作成、チームメンバーの適切な役割分担や協働のマネジメント等を学生が主体となって実施します。

  • 課題解決インターンシップ・ゼミ

    本授業は、コースの専用科目として本コースに所属する主に3年次生を対象とする。地域社会にイノベーション(革新/創新)を起こすための人材として実践的な課題を設定し、自ら解決策を提案します。提案に留まらず、実際に行動して改善点や発展のポイントを分析することで、分析力や課題設定力の深化を図ります。 授業では、自分で実際の地域フィールドを選び、地域課題を設定してその解決に欠かせない具体的な受入先(企業・自治体・団体・地域)を定め一定期取り組む(インターンシップ)。これまで得た知識や経験からアクションプラン(計画書)を作成し、実行、分析報告、改善点の提案のPDCAサイクルを実施する。

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