工場研修@株式会社クラレ岡山事業所

活動報告

10月8日~9日まで倉敷において株式会社クラレ岡山事業所の工場研修および倉紡記念館での研修を行いました。1年次の必修であるテキスタイル基礎実習の一環として、1年生から5年生までの11人の学生および5名の教職員が参加しました。ご協力いただいた株式会社クラレ岡山事業所のみなさまには心より御礼申し上げます。お忙しい中ご対応くださった関係者の方々には重ねて深く感謝申し上げます。

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学生の報告;味園 真弥(1年生)
1. 参加の目的/ Purpose of participation
本リーディングプログラム「ファイバールネッサンスを先導するグローバルリーダーの養成」では、主として産業界のリーダーとして活躍できる博士人材の養成を目標としている。そのためには、大学内で行う実験・実習だけでなく、幅広い分野に渡る生産現場で、実際に優れた製品のものづくりがどのように行われているのかを学ぶことが重要となる。そこで、この工場見学・研修では、大学で獲得した知識の現場への応用力を養うことを目的としている。実際のものづくり現場を見学するとともに、機会があれば、技術者と現場で起こる問題点について議論し、問題点の解決方法についても学ぶ。また、この工場見学・研修は、カリキュラム必修科目のテキスタイル基礎実習の一部として行うものである。

2. 会議に参加した結果得られた課題/ Problems identified as a result of participation
今回の工場研修では、工場見学の時間だけでなく食事の時間など企業の方々と話す時間が多くあり、「人工皮革にどのようにして転写するのか」、や「実際にサステナビリティはどうなっているのか」等を質問する機会があり、企業の方の丁寧な対応もあり疑問に感じたところを理解することができた。しかし、工場見学の際には聞いたことがないような化学物質を耳にし理解できない部分があり、自分の化学の知識の乏しさを感じた。

3. 会議に参加した結果得られた成果/ Results of participation
 リーディングプログラムのカリキュラムの一環として溶融紡糸に関する実習を受けていたので、今回の工場見学では企業の方の説明も理解しやすく、また実際の工場ではどのように製造されているのかを知れ、とても貴重な経験になった。また、私の研究テーマにおいて人工皮革を用いており、研究していることとは対照的に人工皮革がどのように製造されているのか、どのような製品に使われているのかなど興味深いことが多々あった。  一方、人工皮革は天然皮革に比べて、軽量性、耐久性、手入れが簡単、染色がしやすいなどのメリットがあり、また高いマイクロファイバー製造技術を有しているので、それぞれの特徴を生かした用途に展開している。最近ではIT産業が発達しているので、スマホやパソコンなどのケースの製造にも力を入れられており、時代の流れに沿ったものづくりをする大切さを感じた。

4. 成果を今後の研究にどのように活用するか/ How will you apply what you learned to your research?
 今回の工場研修では、実習で学んだことが実際仕事の現場においても活用されており、またMOT(Management of Technology)の講義で習った、「時代の変化とともに製造するものを変えていかなければならない」というようなことも実際に活用されており、改めて講義や実習に対して真摯に取り組む大切さを感じた。また、人工皮革は様々な用途で使用されており、どのような製品に使えるかなどの調査も行われている面で、私の研究についても様々な論文を読み調査し、自分の研究をどのように社会に活かせれるのかを念頭に置き日々の研究に励みたい。

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