2021. 04.12遺伝子・細胞治療研究開発センター(CARS)イナリサーチラボ ~遺伝子治療用ウイルスベクター・腫瘍溶解性ウイルスの非臨床安全性試験に対応できる設備を増強~

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信州大学遺伝子・細胞治療研究開発センター(CARS)では、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業(遺伝子治療製造技術開発)」により、株式会社イナリサーチ内(長野県伊那市西箕輪2148)に遺伝子改変細胞等の実用化に向けた日本初の霊長類を用いた非臨床安全性試験を行うためのオープンラボ(イナリサーチラボ)を設置し、令和元年11月より運用を開始しております。

この度、令和3年度の当該事業において、特別に追加予算が措置されたため、イナリサーチラボにカルタヘナ2種対応清浄試験環境維持装置を整備し、同施設を遺伝子治療用ウイルスベクターや腫瘍溶解性ウイルスの非臨床安全性試験に対応できる施設にリニューアルいたします。令和4年1月には完成し、非臨床安全性試験の受託を開始できる見込みです。

この整備により、CAR-T細胞やiPS細胞などの細胞加工製品に加えて、遺伝子治療用ウイルスベクターや腫瘍溶解性ウイルスの遺伝子治療用製品の非臨床安全性試験が可能となり、再生医療等製品の国内開発がさらに加速することが期待されます。