ロボット工学から考える曲面状製品を制御可能にする技術
- カテゴリ
- デバイス・装置 電子・情報・通信
- 出展年度
- 2023
- イベント名
- 大学見本市2023~イノベーション・ジャパン
- 所属
- 繊維学部 機械・ロボット学科
- 氏名
- 岩本 憲泰 助教
- SDGs
-
テーマ概要
【技術概要】
曲面状の製品または表面に曲面を持つ製品の形を制御したいと考えた時,形を変えるアクチュエータを単に敷き詰めればよいとは限りません.リアルタイムな制御の実現には,形を表現する変数ができる限り少なく,自分の形を容易に推定できることが重要です.本研究室では,ロボット工学で知られる区分的に曲率一定な曲線モデルから着想を得て,独自の曲面モデルを2022年に考案し,いくつかのロボットを具現化しました.事前に形状をプログラミングする技術ではなく,汎用的に,幅広い形状を単体で実現する技術です.
【想定される活用事例】
スマートフォンが情報を記録・参照する製品を一つに集約したように,形を記録・参照するデバイスの発明が今後日常を大きく変革する一つであると予想されます.建築,衣服,玩具など曲面を表面に持つ製品は我々の身近にありふれており,個人もしくはその時の気分に合わせて変形する,という機能がそれらに備わる未来が考えられます.製品のサイズに関係なく,制御する際の核となる問題に本技術が貢献できると期待されます.
【キーワード】
ロボット,Virtual Reality,建築,衣服,医療ロボット,曲面形状ロボット,形の制御,曲面,微分幾何学,離散微分幾何学,モーフィング技術,4Dプリンティング技術