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開学記念につくられたベルトのバックル

2023.06.01  [ お知らせ ]   [ 資料のご紹介 ] 
 1949年5月31日、新制国立大学が一斉に発足しました。本学は、翌日6月1日を開学記念日としています。
 記念日にちなんでこちらの資料をご紹介します。





バックル
1950(昭和25)年10月30日
真鍮:36mmx48mm
大学史資料センター 蔵

 これは、信州大学開学の記念品としてつくられたベルトのバックルです。表には「大學」の文字とコマクサの彫刻が施されています。開学当時からコマクサが信州大学の象徴であったことがうかがえます。










 こちらはバックルの裏側ですが、「信州大学開学記念 1950.10.30.」と彫られています。あれ?と思った人はいませんか。開学記念日は6月1日なのに、10月30日?しかも、1949年ではなく1950年?
 なぜ1950年10月30日なのでしょうか。

 そこで、信州大学の開学から開学式までの歩みをたどってみると。。。

 ▶1949年6月1日:開学
  5月31日の国立学校設置法の公布・施行により、各都道府県に設置された新制国立大学69校の一つとして、
  信州大学は6月1日に開学
 ▶1949年6月:第1回入学試験・合格発表
  文理学部・教育学部・工学部・農学部は、長野と松本を会場に第1回入学試験を実施し、 文理学部175名、
  教育学部423名、工学部151名、農学部94名が合格しました。 繊維学部は、上田と東京を会場に第1回入学
  試験を実施し、120名が合格
 ▶1949年7月12日:第1回入学式
  学部ごとに実施
 ▶1950年6月13日:初代学長就任
  初代学長に高橋純一が就任
 ▶1950年10月30日:開学式
  大学組織も整い、開学式を挙行 

  (参考:「6月1日は信州大学の誕生日:開学記念日です」

 このように、開学した後に入学試験や入学式が行われ、初代学長が正式に就任するなど、組織が整った翌年10月にようやく開学式を迎えたことがわかります。開学式典をはじめ、祝賀会や講演会が盛大に執り行われ、記念品のひとつとしてバックルが製作されたのでしょう。
 

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