調査地を徒歩で移動(コシ県ダンクタ郡パクリバス)

 本研究所森林資源研究部門の根本和洋助教、松島憲一准教授および難波成恵(植物資源科学コース3年)は、平成30年2月15日から22日までネパール東部コシ県およびメチ県の山岳地帯(訪問地最高標高2,500m)において、植物遺伝資源の探索収集・調査を実施しました。この調査は本学農学部と連携協定を締結しているネパール農業省傘下のネパール農業研究評議会(NARC)遺伝資源センターとの共同事業として実施され、日本からは本学の他、(国研)農研機構遺伝資源センター、同野菜花き研究部門、愛知県農業総合試験場からも参加しました。
 今回の調査により、トウガラシやアマランサスなど157系統の植物遺伝資源を収集しました。来年度以降、これらの植物遺伝資源は本学農学部と ネパール農業研究評議会遺伝資源センター等 においてそれぞれ栽培試験により評価、増殖され、日本とネパールのジーンバンクに種子が保存されます。また、これら遺伝資源種子は品種改良や様々な研究に活かされることになります。
 なお、この探索調査は、農林水産省委託プロジェクト研究「海外植物遺伝資源の収集・提供強化」(PGRAsia)により実施されています。


アマランサス遺伝資源の収集

アマランサス遺伝資源調査中の根本助教

聞き取り調査中の松島准教授

店頭で販売されているトウガラシ在来品種