増木静江教授(バイオメディカル研究所)らのグループは679名の中高年者(男性196名、女性483名、平均年齢65歳)を対象にインターバル速歩を5ヶ月間指導し、その前後に体力(最高酸素摂取量)と生活習慣病の症状を評価しました。インターバル速歩とは個人の最大体力の70%以上に相当する本人が「ややきつい」と感じる早歩きと40%程度の「楽な」普通歩きを3分間ずつ交互に繰り返すウォーキング方法です。その結果、5ヶ月間のトレーニング中、指導どおり早歩きと普通歩きを半々やった方、ほとんど普通歩きをせずに早歩きばかりやった方、そして、その逆の方もおられました。その結果、体力向上、生活習慣病改善効果は1週間当たりの早歩きの合計時間「のみ」に比例し、普通歩きや総歩行の合計時間には比例しませんでした。このことから、中高年の健康増進のためには本人がややきついと感じる早歩きを実施した時間が重要で、楽な歩行を漫然といくら長時間実施しても効果がない、ということになります。
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Yahoo News記事へのリンク
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190906-00010000-medical-sctch

論文へのリンク
https://www.mayoclinicproceedings.org/article/S0025-6196(19)30473-2/fulltext