信州大学先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所長齋藤直人教授のグループは、カーボンナノチューブ(CNT)を応用した生体材料の安全性に関する論文を、アメリカ化学会(American Chemical Society)の発行する学術誌ケミカルレビューズ(Chemical Reviews)に発表しました。ケミカルレビューズは、発表論文の影響力の目安となるインパクトファクターが45.661である世界で3番目に影響力が高いと位置づけられている学術誌です。

論文は、CNTを応用した生体材料を臨床応用するための安全性評価を、これまでに発表された論文と信州大学で行われてきた研究成果をあわせて解説し、臨床応用への安全な道筋を提示した総説です。この論文によりカーボンナノチューブの生体材料への応用研究が更に進み、革新的な医療技術が開発され、安全に臨床応用される道が開かれることが期待されます。