発生生物学(木村研究室)
骨の形や大きさを決める仕組の解明を目指す
再生能力持つ生物種では、失われた器官をもとどうりに作ることができます。我々人の再生能力は低く、傷ついた皮膚を補ったり、肝臓の一部が失われても元の大きさまで再生できる程度にとどまりますが、イモリは四肢を再生することができます。再生の過程では分化した細胞がリセットされ、もう一度筋肉や骨を作り直すわけですが、再生の時に細胞が空間情報を把握して、もとの形と大きさを作り上げる仕組みはわかっていません。ヒトの肝臓でもどのような仕組みで切り取られる前の大きさにまで分裂と増殖を繰り返すのかがわかっていないのです。私たちの研究室では、メダカのヒレの再生を材料にして、骨の形と大きさが決まる仕組みを明らかにすることに挑戦しています。

信州大学 繊維学部 機械・ロボット学系
バイオエンジニアリング課程
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