チーム医療におけるメンバーシップや

母性看護学領域

信州大学医学部保健学科看護学専攻母性看護学領域では、女性のライフサイクル全体を視野に、性と生殖の健康と権利(SRHR)を基盤とした教育・研究を展開している。妊娠・出産・育児にとどまらず、思春期から更年期に至る健康課題に対し、個人の尊厳と多様な価値観を尊重した看護実践を重視している。
本領域では、親の会や地域支援、ジェンダー平等、女性の健康支援、人工妊娠中絶に関する包括的ケアに取り組むとともに、続発性不妊や妊娠高血圧症候群など周産期の医学的課題、遺伝カウンセリング体制に関する検討も行っている。

教員の研究紹介

母性看護学領域は、助産師5名と産科医師1名で担当しています。

中込さと子教授
母性看護学を基盤に、出生前検査や新生児マススクリーニングなどゲノム医療の進展に伴う意思決定支援のあり方を研究している。とくに妊娠期から子育て期に至る家族の経験理解に着目し、価値観の多様性を尊重した支援モデルの構築を目指す。あわせて、親の会や地域支援の機能を明らかにし、臨床・教育・政策への応用を志向している。

金井誠教授
妊娠・出産・育児に関する課題解決を目的とした研究を行っています。①続発性不妊の要因解明。②出生前診断の遺伝カウンセリング体制の構築。③胎児健常性評価の新たな検査機器の開発。④妊娠高血圧症候群の病態解明。などに取り組んでいます。

芳賀亜紀子講師
妊娠期から育児期にある家族を対象に、夫婦の協働や親への移行、地域における子育て支援のあり方を研究している。特に対話を通じた家族支援や助産師による継続的支援に着目し、安心して子育てできる地域づくりへの応用を目指す。

徳武千足講師
性と生殖に関する健康と権利(SRHR)の視点から、ジェンダーや多様性に関する研究に取り組んでいる。特に、若者に対する教育・相談支援を含むSRHR支援プログラムの構築を目指している。その他、子育て支援や新生児・乳幼児の事故予防など、母子と家族の生活を支える実践的課題についても研究している。

鮫島敦子助教
女性が生涯において健康に活躍するための地域ヘルスプロモーションシステムの構築を研究している。特に月経随伴症状や更年期症状へのセルフケアの実態や運動習慣・生活習慣、女性のニーズを探索している。その他、分娩後の月経再来や母子の愛着形成の研究に取り組んでいる。

佐藤優香助教
性と生殖に関する健康と権利(SRHR)の視点から、人工妊娠中絶を希望する女性への支援のあり方を探究する。当事者や専門職の経験に基づき、女性中心の質の高いケアの実現と多機関連携による支援体制の構築、さらに中絶に関する教育プログラムの普及と教育的意義の検証に取り組む。

  • 教員の研究紹介
  • 地域の妊娠中の夫婦を対象とした『子育ておしゃべり会』を継続的に開催しています

    教員の研究紹介

    子育ておしゃべり会を運営する助産師・教員メンバー

  • 教員の研究紹介

    子育ておしゃべり会における、妊婦・夫グループでのおしゃべりや出産準備演習の様子

  • 教員の研究紹介

    女性の健康や活躍に関連するイベントを開催

  • 教員の研究紹介

    イベントを通して、地域とのつながりを広げています

  • 教員の研究紹介

    中絶に関する自身の価値観を内省し、多様な視点への理解を深めることを目的としたワークショップ(中絶VCAT)を通して、当事者の尊厳と権利を尊重する中絶ケアのあり方を探究しています

学部生の研究紹介

学部生は実習で出会う新生児、妊産婦および家族が抱える諸課題に着目し、看護職として解決が求められるテーマを設定する。これらについて文献検討や臨床データの解析を通して多角的に検討し、課題を科学的に捉える視点と研究者としての基礎的リテラシーの習得を目指している。

大学院の研究紹介

本領域の大学院生は、女性のライフサイクルに沿った健康課題と意思決定支援に関する研究に取り組んでいる。具体的には、妊娠・出産・育児期における家族支援や親の会の機能、ジェンダー平等や性の多様性に関する意識、性成熟期から更年期に至る健康支援、さらに人工妊娠中絶をめぐる包括的ケアなどを対象としている。これらを通じて、医療と生活をつなぐ実践的支援のあり方を探究している。