心不全患者さんの「身体の動かしやすさ」を改善! タンパク質・アミノ酸の摂取が身体機能の向上をサポート~運動が困難な高齢者にとって実用的な支援策に~
金沢医科大学病院リハビリテーションセンターの前田大忠理学療法士と、信州大学医学部保健学科理学療法学専攻(基礎理学療法学)の北川孝准教授を中心とする研究グループは、世界中で発表された過去の研究データを集めて統計的な分析・評価を行い、心不全(注1)患者に対するタンパク質やアミノ酸の摂取が身体機能(身体の動かしやすさ)に与える影響を検証しました。
その結果、タンパク質およびアミノ酸を摂取することにより、心不全患者の身体機能の指標である6分間歩行距離(注2)が平均で35メートル延びることが明らかになりました。この効果は、摂取単独でも、運動療法と組み合わせた場合でも、同等の改善が見られたことから、運動が十分にできない高齢患者にとって、運動療法を併用しなくても、適切な栄養補給が身体機能の維持・向上をサポートする実用的な選択肢となる可能性が見出されました。
なお、本研究成果は、2026年1月9日(日本時間)に日本循環器学会の電子ジャーナル「Circulation Reports」に掲載されました(2025年10月31日(日本時間)に先行公開)。
詳細は、以下の記事をご参照ください。(3月26日付プレスリリースはこちら)
Effects of Protein and Amino Acid Supplementation on Physical Performance in Patients With Chronic Heart Failure - A Systematic Review and Meta-Analysis(英語)
※日本循環器学会の電子ジャーナル「Circulation Reports」掲載記事へのリンクです。
注1)心不全:心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気
注2)6分間歩行距離:6分間でどれだけの距離を歩けるかを測定するテストで、心不全患者の身体機能を測る指標