これまでもメディアで取り上げられているインターバル速歩(早歩きとゆっくりと歩きを3分間ずつ交互に繰り返す運動方法)ですが、今回はインターバル速歩をした直後に乳製品を摂取するとより効果の向上が期待できるという研究結果がNHKの全国放送で取り上げられました。

バイオメディカル研究所の能勢博教授、増木静江准教授らは、6ヵ月以上インターバル速歩を実施している女性37人を対象に、被験者をインターバル速歩のみ、インターバル速歩+直後に少量の乳製品を摂取、インターバル速歩+直後に多くの乳製品を摂取、の3グループに分け、5ヵ月間実験をしました。その結果、乳製品を多く摂取したグループは筋力が平均8%増加しました。インターバル速歩のみのグループは増加せず、乳製品を少量摂取したグループはその中間でした。
また、生活習慣病の根本原因となる慢性炎症については、インターバル速歩の直後乳製品を多く摂取したグループで炎症反応を引き起こす遺伝子、NFKB1NFKB2の活性化がそれぞれ平均29%、44%抑制されました。他のグループでは大きな炎症抑制効果は見られませんでした。
能勢教授は「乳製品は非常に安価で誰にでも手に入るので、生活習慣病予防のために運動のあとには乳製品を摂取してほしい」とコメントしています。
http://www.nhk.or.jp/nagoya/websp/20170517_nyuseihin/

また、この研究結果は科学雑誌PLOS ONEに掲載されました。
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0176757