通信系とは?
人工衛星が地上局と交信するための仕事をするのが通信系です。衛星に搭載されたアンテナの放射パターンを測定するのも通信系の仕事です。人工衛星の構体は金属でできているため、アンテナを設置する位置によってアンテナパターンが変化します。そのため打ち上げ前には電波暗室などを使ってアンテナパターンを測定し、目的のパターンとなっているか確認します。また、電波を使うためには電波申請をする必要があります。この電波申請をするのも通信系の大事な仕事です。
通信系概要
ShindaiSatは送信アンテナ1系統(衛星管制兼アマチュアサービス用)と受信アンテナ2系統(衛星管制用とアマチュアサービス用)を搭載します。
アンテナ外観図
アンテナ外観図

通信系系統図
通信系系統図
周波数、コールサインについて
コールサインJR0ZST
ダウンリンク(ビーコン)周波数:437.485MHz
最終段出力:100mW
アンテナ:1/4波長モノポール2本
変調方式:CW
プロトコル:モールス符号
ダウンリンク(テレメトリ)周波数:437.305MHz
最終段出力:800mW
アンテナ:1/4波長モノポール2本
変調方式:FSK 1200bps
プロトコル:Ax.25




衛星分離時の軌道要素
○軌道長半径:6774.3km ○離心率:0.00007 ○軌道傾斜角:65.0度
○近地点引数:300.3度 ○昇交点経度:343.1度 ○真近点離角:265.1度
○ロケット打ち上げ予定日時:2014年2月28日午前3時37分(日本時間)
○分離時刻:リフトオフから1453秒後

CWテレメトリフォーマット
CWによるビーコンのテレメトリフォーマットは以下のようになっています。

フレーム1
DE JR0ZST SHINDAISAT GINREI

フレーム2
RSSI 00 00 00

フレーム3
00 00 00 00

フレーム4:衛星テレメトリデータ
テレメトリ項目
衛星内部機器スイッチ状態11C78F
バッテリ1電圧1477
バッテリ2電圧1477
バッテリ3電圧1477
バッテリ1温度2447
バッテリ2温度2403
バッテリ3温度2457
上面パネル温度2525
下面パネル温度2467
内部井桁温度2469
側面温度(-Y面)2466
側面温度(+X面)2468
側面温度(-X面)2466
側面温度(+Y面)2474
衛星モード

フレーム1からフレーム4を繰り返します。なお、バッテリ電圧と各温度は値を100倍した状態になっています。

ベリカード発行開始
ベリカード(受信確認証)の発行を開始しました。以前レポートをいただいた方には順次
発送いたします。
ベリカードを希望される方は下記の必要事項をメールにて送信後、ベリカード発送用封筒を
お送りください。折り返し発送いたします。なお、封筒ははがき大サイズのカードを折らずに
入れられる大きさのもに切手を貼ってください。

○メール送信事項
・お名前
・コールサイン(お持ちの方のみ)
・受信日時
・受信場所
・受信モード(CWまたはFSK)
・受信データ
・ベリカード発送先住所

○メール送信先
信州大学「ぎんれい」プロジェクト 教授 中島厚
anmobile@shinshu-u.ac.jp
(@は半角に書き換えて送信してください)

○カード送付用封筒送り先
〒380-8553
長野県長野市若里4-17-1 信州大学若里キャンパス
「ぎんれい」プロジェクトチーム