平成27年度公開森林実習「アルプス登山学演習」を実施しました

お知らせ演習林系の実習

将棊頭山山頂での集合写真
将棊頭山山頂での集合写真
桂小場宿舎での馬目講師による登山道具の解説
桂小場宿舎での馬目講師による登山道具の解説
ザイルワークを使った渓流遡行
ザイルワークを使った渓流遡行
登山中は山岳環境における森林植生への理解を深める
登山中は山岳環境における森林植生への理解を深める
西駒山荘での天気図作成演習
西駒山荘での天気図作成演習

<公開森林実習>

アルプス登山学演習

<実習目的>

登山技術と山岳環境に関する基礎知識を習得する。

1.複雑な山地地形を地図とコンパスから読み取ることができる。

2.複雑な山地地形においてGPSを用いて目的地まで踏査できる。

3.遠くの山の名前を地図から判別できる。

4.天気図から翌日の天気を予測することができる。

5.ラジオの気象通報から天気図を書くことができる。

6.山の中で自炊しながら生活できる。

7.ザイルワークを用いた登山ができる。

8.危険を予測しながら安全に登山活動を遂行できる。

<実施日程>

平成27年8月25日(火)~28日(金) 3泊4日

<実施場所>

農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター(AFC)西駒ステーション

<担当教員、講師>

小林元准教授、荒瀬輝夫准教授、白澤紘明助手、長田典之特任助教(北海道大学)、馬目弘仁外部講師、今枝一外部講師、齋藤謙外部講師、田中聖外部講師、河野卓朗外部講師、TA1名

<参加人数>

22名

信州大学11名(繊維学部3名、農学部8名)、静岡大学2名、鹿児島大学2名、高知大学2名、東洋大学1名、北海道大学1名、宮崎大学1名、琉球大学1名、お茶の水女子大学1名

<実習スケジュール>

初日

本学食と緑の科学資料館「ゆりの木」講義室において、荒瀬准教授より、実習場所である西駒ステーションとその周辺環境、西駒ヶ岳で発生した山岳遭難事故などの説明を受けた。次に、小林准教授、馬目講師から地形図とコンパスの使用方法を学び、翌日以降の遡行・登山ルート、行程を地形図に書きこみながら確認した。その後、西駒ステーションのふもとに位置する桂小場学生宿舎に移動し個人装備の点検を行った。さらにザイルワークの基本を馬目講師より受け、翌日からの渓流遡行・登山に万全を期した。

2日目

小黒川本谷を水無坂入渓ポイントからシラベ平小屋まで遡行した後、学生宿舎まで登山道を下山した。滝などの難所は、小林准教授と外部講師の方々の補助を受けつつザイルワークを実践し通過した。台風接近の影響によりシラベ平小屋以降は雨の中での行動となった。宿舎に戻ってからは行動記録を確認した後、世界的なアルパインクライマーである馬目講師による海外登山についての講演を聴き、氏の登山に対する姿勢を学び取った。

3日目

早朝学生宿舎をたち、桂小場(大樽)ルートを経て西駒山荘まで登山した。3日目以降は、曇りこそすれ幸い雨に降られることはなく、稜線沿いでは時折覗く晴れ間に眺望を楽しんだ。道中では小林准教授による山岳環境における森林植生の解説を受けつつ標高による変化を体感し、津島神社ではヒカリゴケを観察し、西駒ヶ岳周辺の自然環境への理解を深めた。昼過ぎに山荘に到着し、休憩の後、西駒山荘管理人である宮下拓也氏指導のもと、ラジオ(気象通報)に基づく天気図作成の演習を受けた。

4日目

早朝山荘をたち、将棊頭山山頂、温暖化試験地、シラベ平小屋を通過し、学生宿舎まで下山した。温暖化試験地では、筑波大学・田中准教授による講義を受け、高標高に位置する植生が地球温暖化の影響を鋭敏に反映することを学んだ。下山後は温泉施設で汗を流し、最後に「ゆりの木」講義室において実習の総括を行い解散した。

<成果と今後>

 平成23年から通算5回開講した本演習は、平成28年からは「自然の成り立ちと山の生業演習」に移行する。本演習で培った効果的な演習方法を新しい演習でも存分に発揮したい。また、課題として残った安全管理の徹底に努めたい。

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