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信州大学アクア・イノベーション拠点 海水淡水化パイロット試験設備が完成

 信州大学アクア・イノベーション拠点が新たに開発した『ロバストナノカーボン複合膜』の性能を検証する試験設備が、このほど北九州市小倉に完成し、5月23日に看板上掲式を執り行いました。
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 看板上掲式には信州大学の濱田州博学長、中村宗一郎理事、半田志郎副学長、アクア・イノベーション拠点の上田新次郎エグゼクティブアドバイザーが出席し、海水淡水化装置や薬品ユニットなどが設置されたコンテナに、「アクア・イノベーション拠点パイロット試験設備」と書かれた看板を掲示しました。
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 パイロット試験設備は北九州市のウォータープラザ北九州内に設置され、信大開発のナノカーボン膜のモジュール化を東レが、設備の基本設計を日立製作所が中心となって担当しました。
長さ12メートルほどのコンテナ内に、ナノカーボン膜モジュールを評価する海水淡水化設備、薬品ユニット、水槽などを設置し、一日当たり約5トンの真水を海水から作ります。
およそ1年をかけて、脱塩性や耐汚濁性、耐薬品性など、ナノカーボン膜の性能や運用コストを検証します。

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 高分子のポリアミドにカーボンナノチューブを混ぜたロバストカーボン複合膜は丈夫で汚れがつきにくいという特性を持つため、膜洗浄のための薬品費や膜交換に伴う運用コスト、海水を送るポンプの電力費など、造水コストの大幅な削減が期待でき、従来の海水淡水化システムに比べて3割程度のコスト削減を見込んでいます。
 今後、様々なナノカーボン膜の実証試験を行い、ナノカーボン膜の実用化と『革新的な造水・水循環システム』の社会実装へとつなげる考えです。