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【活動報告 詳細版】アクア・イノベーション拠点 第5回シンポジウム開催

 アクア・イノベーション拠点と信州大学が主催する第5回シンポジウムが11月9日、一橋講堂(東京都千代田区)において開催され、水・膜産業関係者ら約200名が出席しました。本シンポジウムは本拠点設置後初めて東京で開催するもので、プロジェクト設置から5年間の研究成果を水・膜関係者に広く紹介する目的で開催されました。成果報告、社会実装に向けたパネルディスカッションが行われ、並行して研究成果の詳細を報告・議論するポスターセッションが実施されました。

 開会挨拶には、上田新次郎プロジェクトリーダー、濱田州博学長、来賓挨拶には、文部科学省より信濃正範審議官、また、佐藤順一ビジョナリーリーダーからもお言葉をいただき、「このセンターが世界の水のセンターとなることを期待する」と述べられました。

 成果報告では、アクア・イノベーション拠点の研究成果について、木村睦(サブ研究リーダー・信州大学繊維学系教授)、手嶋勝弥(サブ研究リーダー・信州大学工学系教授)、遠藤守信(研究リーダー(RL)・信州大学特別特任教授)、Rodolfo Cruz Silva(信州大学カーボン科学研究所特任教授)、Aaron Morelos Gomez(信州大学COI研究員)、手島正吾(高度情報科学技術研究機構計算科学技術部長)、前田瑞夫(理科学研究所前田バイオ工学研究室主任研究員)、高橋桂子(COI-S研究リーダー・海洋研究開発機構地球情報基盤センター長)より、社会実装に向けた研究開発が着実に発展していることが報告されました。
 
 遠藤RLの報告「ナノカーボンRO膜の新しい展開」では、本プロジェクトの目指す革新的造水・水循環システムの実現に向けた大きな進捗が披露されました。ポリアミド(PA)にカーボンナノチューブ(CNT)を15%以上複合したCNT/PA複合膜は、膜洗浄に用いる塩素に耐える、膜表面に汚れが付着しにくい耐ファウリング性がある、というこれまでの膜にない特性を有しつつ、市販膜に匹敵する脱塩性・透水性を達成したと紹介されました。CNT/PA複合膜の耐ファウリング性については今年9月に米国化学会の論文誌に掲載された実験の詳細な説明がありました。
 
 今後の展望として、遠藤RLは「本プロジェクトは企業人をリーダーに据えたこれまでにないものであり、その成果が生まれつつある。我々は革新的な膜を作り、モジュールとし、さらにシステム化して、海水淡水化・随伴水の浄化を行う。世界の人々が合理的なコストで安全・安心な水を手に入れるために、水のコストを現状のさらに半分(0.5ドル/㎥)を目指す。」と意気込みを表明しました。オールジャパンの産学連携による革新的イノベーション創出に向けた取り組みが、信州大学を中心に進展しています。


当日配布された予稿集はこちらよりダウンロードいただけます。
第5回シンポジウム予稿集


~開会挨拶~

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       上田プロジェクトリーダー                濱田学長


~成果報告~

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         木村教授                       手嶋教授

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        遠藤特別特任教授                  Rodolfo特任教授

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         Aaron研究員                     手島部長  

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        前田主任研究員                   高橋センター長     

~パネル討論・ポスターセッション~

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