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ケベック大学・州立科学研究所(INRS)との覚書(MOU)を締結後、訪問団と初の懇談 2016年9月28日

アクア・イノベーション拠点は2016年9月28日、ケベック大学・州立科学研究所(INRS)からの訪問団と懇談を行いました。信州大学先鋭領域融合研究群(ICCER)との間で締結した覚書(MOU)を受けて初めて行われたもので、今後、プロジェクトにおける共同研究の可能性を探っていくことになります。

MOUは同月中旬までに、信州大学先鋭領域融合研究群(ICCER)とケベック大学州立科学研究所(INRS)との間で締結され、学術と研究における協力・交流が盛り込まれています。科学技術ではカナダ有数の研究拠点であるINRSには、「水・地球・環境科学研究所」、「エネルギー・材料・電気通信研究所」など四つの研究所があり、カーボン科学研究所がけん引するアクア・イノベーション拠点における研究開発を中心に、エネルギー、材料の幅広い分野での連携が期待されています。

この日、中核拠点の信州大学国際科学イノベーションセンターを訪れたのは、INRS 副所長のYves Bégin教授、My Ali El Khakani教授、Patric Drogui教授の3人です。信大側からはCOI研究リーダーの遠藤守信特別特任教授、カーボン科学研究所長の橋本佳男教授ら約30人が出席し、初めての懇談が行われました。

懇談では遠藤特別特任教授が、アクア・イノベーション拠点の成果に触れ、「膨張黒鉛を使った随伴水の一次処理法と、研究を進める高性能ロバスト性逆浸透膜は、シェールオイル・ガスの産地でもあるカナダにとって随伴水処理等で有益である」と説明。カナダ側からはBégin教授が、INRSの組織や研究資金の獲得状況などについて紹介し、「ナノカーボンの研究に強みを持つ信州大学との共同研究に期待している」などと述べました。この後、一行はランチミーティングを挟み、AICSの7階にある実験室を視察しました。

初訪問の様子は、翌日付の信濃毎日新聞で報道されたほか、SBC信越放送でもニュースとして放送されました。

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