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コース科目 スタートアップ・専用科目

塩尻市地域ブランド共同研究連携授業地域ブランド実践ゼミ

全学教育機構

毎週金曜日3限目

講義の狙い/概要

本授業は、ブランド論の学習を通じて、新たな価値を創造する力を身に付けることを目的とする。 近年、ブランド論はビジネス分野で実践的に発展してきたが、特にアメリカを中心に1990年代頃から心理学研究の力を得て、従来の経験知が体系化されるようになってきた。 ブランドは製品や企業などのものと思われがちだが、実際にはサービス、人そのもの、地域もひとつのブランドとして成立しうる。社会的認知が確立されたブランドは、記号として区別できるだけでなく、他との差別化や優位性を認識させる存在となる。 そのため、現代の超情報社会においてブランドは選択や判断における効率的・効果的な情報処理を促進する道具として活用されている。 このようなブランドの持つ特徴・機能(≒人間の情報処理の仕組み)を学習・理解することで情報を活用する能力を身に付け、実践の中で体験し、自らの経験として蓄積することで、地域・社会の新たなブランドを創造するだけでなく、自分自身のブランドを構築する力を獲得することを狙う。

講義のポイント

●演習ではなく“実践”して体験的に学ぶ Toy Problem(おもちゃ)ではなく、Real Problem(現実)を扱う アクティブラーニングの中でも、最も実践を重視するProject Based Learning(通称PBL)方式で実施 特定の課題解決事業に取り組む過程を通じて調査能力や問題設定力、構想力、実行力、表現・情報発信力を養い、協調性や社会性、マネジメント力を身につける 成功(失敗)体験が、自己効力感や自信の獲得、あるいは、向上心の刺激になり、学習動機付けが高まる点も期待
●地域自治体の課題解決に参画  「塩尻市 地域ブランド研究」を中心に各種課題活動事業へ参加を求める

講義スケジュール

回数 講義内容
1 ガイダンス1:地域ブランド実践ゼミとは
2 ガイダンス2:地域フィールドワーク・レクチャー、塩尻概論+ワークショップ
3 地域イメージ形成フィールドワーク※宿泊あり
4 講義:ブランドの基礎
5 講義:新事業・新分野の構築(民泊)※ゲスト講師有
6 講義:ブランドビルディング
7 イノベーター・ケース学習1:※ゲスト講師有
8 イノベーター・ケース学習2:※ゲスト講師有
9 イノベーター・ケース学習3:※ゲスト講師有
10 講義:ヒアリング・リテラシー
11 実践:インタビューリサーチ準備/SMOUTサービス講義※ゲスト講師有
12 講義:中間まとめ
13 実践:インタビューリサーチ
14 実践:インタビューリサーチ
15 実践:インタビューリサーチ
16 講義:地域ブランド実践ゼミまとめ
17
18 準備:最終プレゼンテーションリハーサル
19 実践:特別講演会+塩尻市市長への提案プレゼンテーション

この講義の特徴

  1. 多彩なゲストを招いての講義・セッション授業の中でさまざまな活動をされている方を「ゲスト講師」としてお呼びし、活動内容やご自身の経歴を講義頂いたり、ワークショップ形式など多様なセッションの場を設けています。
  2. 「課題解決」思考10年、20年、100年先の日本の未来を見据えて、今どのような社会問題に取り組まなければならないのか考える視点を獲得することができます。
  3. 「課題解決」思考身近な地域社会の課題の一部を演習的に体験することで、「学問と社会、地域とのつながりに対する意義」を理解できます。

講義資料